いしわたり淳治が選ぶ今年の洋楽、真っ先に浮かぶ『Beautiful Things』
誕生日と自制心
10月23日放送の日本テレビ『せっかち勉強~知らないとヤバい事~』でのこと。超高速で次々と雑学が紹介されていく中で、「一年の中で一番死亡率が高い日は?」というクイズが出題されていた。シンキングタイムもほとんどなく発表された答えは、「その人の誕生日」だった。誕生日にパーティーでハメを外す人が多く、飲み過ぎや事故などのリスクが増えるため、他の日に比べて死亡率が14%程度高いのだそう。 生まれたことを陽気に祝ったせいで死んでしまう人が結構な数いるとは、なんとも皮肉な話である。それはつまり、誕生日は自制心みたいなものが緩くなりがちということだろう。欲しかったけどずっと我慢していた高価なバッグを自分へのプレゼントと称して買ってしまう、普段は飲まない自分の生まれ年の高価なワインを誕生日の勢いで頼んでしまう、みたいなことももしかしたら自制心の緩みの表れなのかもしれない。なるほど。誕生日は自制心が14%程度緩むのだ。これは知っておいて損はない情報だと思う。
焼き肉のネギタン塩を焼くと思い出す
10月31日放送の日本テレビ系『ダウンタウンDX』でのこと。伊集院光さんが焼き肉のネギタン塩の美味(おい)しい食べ方として「ネギ包み焼き」を紹介していた。厚めに切ったタンに横から切り込みを入れ、いなり寿司(ずし)を作るような要領で、袋状になったところに刻んだネギを詰めて両面を焼く食べ方で、伊集院さんいわく「10年くらい前にこれに出会って、ああこれで世の中のタンは全部これになるんだと思ったら、そうでもない」と不思議がっていた。スタジオゲストの皆もその食べ方に感心しきりで、いわゆる普通のネギが片面にたっぷりのっているタンを焼くと、半分返ってこないで落ちてしまうと嘆いていた。さらば青春の光の森田哲矢さんがその様子を「(タンを裏返すとネギを)税金のように持ってかれる。税金か、これは! っていうくらい」と言って笑った。 今後、私はネギののったタン塩を焼くたびに税金のことを思い出すかもしれない。ふと、小学生の頃に書道の課題でわけも分からず「納税」と書かされたのを思い出した。それが一斉にクラスに張り出された時、壁一面に並んだ「納税、納税、納税、納税、納税……」の文字に子供ながら狂気を感じたのを覚えている。