サンチョ、マズラウィ…2024-25シーズン前半戦プレミアリーグ最高の新戦力ベスト10
3. サンデル・ベルゲ(フラム):2,500万ポンド(約49億円)
この夏、ジョアン・パリーニャがバイエルンに行ってしまったことは、フラムにとって壊滅的な打撃のように思われた。パリーニャは、クレイヴン・コテージでの2シーズンでプレミアリーグ最高の守備的MFのひとりとなった選手で、フラムはその穴を埋めるべく、サンデル・ベルゲに注目した。ベルゲは2023-24シーズンに降格を経験したバーンリーの一員であり、そのため、8月にこの26歳が5年契約を交わした際、フラムのファンに熱狂は見られなかった。 ところが、ベルゲはすべての期待を上回った。事実、ベルゲが加入したフラムは非常に良いチームに見えるようになり、現在リーグで9位という位置にいる。『DataMB』によると、ベルゲは今シーズンのプレミアリーグで他の誰よりもデュエルの勝率が高いMFである。彼の中盤でプレーを分断する能力は、フラムの改善に欠かせないものであった。 26歳のベルゲはまた、マルコ・シウヴァ監督のチームにおいて、多くの攻撃を生みだし、優雅にラインを突破して常に正しいパスを選び出している。ピッチ全体をカバーできるテクニックに優れた選手であることを自ら証明しており、ヨーロッパの大会への出場を目指すフラムの驚きの躍進の原動力となっている。サウサンプトンと引き分けた試合で足首を負傷し、ピッチを去ったが、シウヴァ監督は彼が長く離脱しないことを祈っていることだろう。
2. エリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト):3,500万ポンド(約68億円)
ニューカッスルは、プレミアリーグの『収益性と持続可能性に関する規則』(PSR)に準拠するため、エリオット・アンダーソンをフォレストに売却せざるを得なかった。この決定はエディ・ハウ監督にとって「納得のいくものではなかった」ようである。ニューカッスルの監督は、おそらく今、シティ・グラウンドで今シーズン、この22歳の選手が驚異的な新たな高みに達しているのを見て、さらに気分が悪いことだろう。 「彼はこれほど若い選手にしては素晴らしい才能を持っている」と、フォレストのヌーノ・エスピリト・サント監督は11月に語っている。「彼は自分が良い選手であることを知っているが、もっと良くなりたいと思っている。最初のステップとして素晴らしい。彼を迎えられて嬉しく思う。非常に良い契約だったと思う」。この最後の一言は控え目で、アンダーソンの価値はおそらく夏から倍増しているであろう。 アンダーソンは中盤でもワイドでもプレーすることができ、ヌーノ監督はその多才さをうまく活用して、フォレストを残留争いからチャンピオンズリーグを狙うチームに変貌させた。このイングランドU-21代表は進歩的なドリブラーで、パス範囲が広く、瞬時に守備を突破することができ、その結果フォレストに来てから16試合に出場して5アシストを記録している。得点できるようになれば完全なオールラウンダーとなり、非常に才能ある若者としてイングランド代表も夢ではないだろう。