ウインターカップ3連覇の京都精華学園・桃井優が欠かさなかった“ルーティーン”
ディフェンスを武器に夏冬3連覇に貢献
12月28日、『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の女子決勝が行われ、京都精華学園高校(京都府)が大会3連覇を達成した。 京都精華学園は附属の中学校から高校へと内部進学する選手が多いが、外部の中学校から入学し、高校で活躍する選手もいる。その一人が桃井優(3年)だ。 京都市立西ノ京中学校出身の桃井は、中学時代は京都精華学園中学と京都1位を争っていて、中学3年のときには京都精華学園中学の選手たちとともに国民体育大会(現国民スポーツ大会)の京都チームに選出されている。 指揮を執る山本綱義コーチは、「外部から来た選手はまず1年生から試合に出します。それこそ内部から上がってきた選手に甘えが出てくるので、外部の選手を起用することによって相乗効果でよくなると考えているからです。もちろん、そこでチャンスを生かす選手もいればそうでない選手もいますが、あえてチャンスは与えるようにしています」と、言う。 1年生のころからスターターを担い、インターハイ、ウインターカップと3年連続優勝を経験した桃井はそのチャンスをつかんだ選手とも言えるだろう。 「精華の初優勝からここまで奇跡的に私はメインコートにスタートで立たせてもらっています。外部生として最初は何も分からず、全国の経験もなかったので、下級生の頃は自分が何かしたというよりは、先輩たちのおかげで勝てました。でも、今年は副キャプテンにもなったのでそんなことも言ってられないし、チームのために責任感を持った行動を取らないといけないと思っていました。チームのためを一番に考えて行動しましたが、その結果が後からついてきたのかなと思うとうれしいです」 ウインターカップ優勝後、桃井はこのように喜びの言葉を語った。また、持ち味のディフェンスはもとより、今大会は得点にも積極的にからんでいたが、これには「基本的にはディフェンスで起用してもらうことが多いのですが、今年は、ディフェンスはもちろん、オフェンスでも自信を持ってプレーしていたし、チームのことを考えてプレーしていたら勝手に得点を重ねたという感じでした。個人としては平均的に点を取れたかなと思います」と、コメントした。