ウインターカップ3連覇の京都精華学園・桃井優が欠かさなかった“ルーティーン”
キャリアある選手たちに追いつくために取り組んだ自主練習
「体力がないので、家に帰ってから走りに行ったりしています」 このように桃井が教えてくれたのは今から1年半前、高校2年生のインターハイ前のこと。家の周りを走るだけでなく、「(母校の)中学校が夜練習を週に2回やっているので、そこに行って体を動かしています」とも語っていた。 全国大会で好成績を残している京都精華学園中出身の選手たちと肩を並べるには人より多く練習をしないといけない。「自分のできることをもっと引き上げたい」という思いを抱いていたのだ。 最上級生となり、今や押しも押されもせぬ京都精華学園の主力となった桃井だが、ウインターカップの優勝後、今でも自主練習を続けているのかと尋ねると、「はい。もうルーティーンみたいな感じなんです。週2回は(高校の)練習が終わってからそのまま自転車で母校に行って。ちびっこを教えたり、シュート打たせてもらったり、ゲームに入ったりと自由にさせてもらっています。それに私はシュート確率が課題だったので、シュートをみんなよりも打たないとチームに貢献できないと思い、体育館を借りて手伝いをする分、最後はシューティングさせてもらって調整していました」という答えが返ってきた。 そうした向上心と努力の積み重ねで不動のスターターとなった桃井は、「外部生として入学しましたが、内部と外部の垣根を超えていつも優しく、おもろい話をしてくれたのが、ほんまに心の救いだったので3年には感謝しています」と、同級生への思いを語る。そして最後に「1、2年には仲の良さで来年も頑張ってほしいと思います」と、4連覇へと挑戦する後輩たちに笑顔でエールを送った。 文=田島早苗
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