【ハッピーな貯蓄方法】推し活しながらお金も貯める「推し貯金」を実践するアイドルファンたち 「気づいたら貯金箱に15万円!」「落選したチケット代なら惜しくない」
いまや、社会的にも広く認知されてきた「推し活」という言葉。若年層からシニア層まで、幅広い世代が推し活を実践しているが、コンサート会場に足を運んだり、グッズを購入したりする以外にも、様々な応援の仕方がある。そのうちの1つとして、「推し貯金」というものがあるようだ。
推し活で使うためのお金を貯めるというわけでなく、貯金自体が推し活の一貫なのだという。どういうことなのか、実践しているアイドルファンたちに話を聞いた。
奨学金返済のための貯金も楽しくできる
都内の国立大学に通う女性・Aさん(21歳/大学生)は、日本人の男性アイドルグループのメンバーを応援している熱心なファンで、昨年から「推し貯金」をスタートさせた。 「始めたきっかけは、SNSで他のファンの方が実践している様子を見たからです。私は奨学金を借りて大学に通っているのですが、将来のためにも何か良い方法で貯金ができないかなと考えていた矢先にこの方法を知りました。具体的に私がやっていることは、“推しが雑誌の表紙に掲載されたら1000円”、“単独でバラエティー番組などに出演したら500円”……など、『よいことがあったら貯金する』というルールを決めて、貯金箱に入れることです。 今までで一番嬉しかったのは、推しが映画に出演したときのことで、その際には5000円を貯金箱に入れました。ハッピーな気持ちで貯金できるので、気づかないうちに15万円もお金が貯まっていました! お財布の中に入れていたら、いつの間にかなくなってしまったかもしれませんが、『おめでとう!』と労いの気持ちでお金を貯められるので、非常に良い習慣だなぁと思っています」(Aさん)
推しが広告に起用されている企業に投資
金銭的に余裕があるアラフォー世代のファンのなかには、「推し貯金」するだけでなく、一部を「推し投資」に回しているという人もいる。関西のIT系企業で勤務している女性・Bさん(38歳/SE)は、国内の男性アイドルを10年以上応援しているというが、どのような投資をしているのか。 「もともと推しが仕事をゲットするたびに1000円、2000円、3000円といった形で貯金をしています。実際に現金がある程度貯まると、口座に入れて定期預金の中で使わないように保管するという感じです。最近では投資も勉強し始めたので、推しが広告に起用されている企業の株に投資するようにしました。 株は始めたばかりなので、まだまだ全然成果は出ていないのですが、『推しをよろしくお願いします!』という感じで、企業さんをサポートできたらいいなと思っています。結局どのような形であっても、“推し活だから”という理由をつけて、お金を貯めることができたり、それを元手にしてお金を増やしたり、社会に還元したりできることが嬉しい。お互いがハッピーをシェアする、『ハピシェア』の一環だと思っています」(Bさん)