「炊き込みごはん」の日はこんなシンプルおかずを合わせて!【お米農家のヨメごはん】
こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載139回目。 【写真14枚】食卓も夏から秋へ…我が家の「炊き込みご飯」3種と合わせたおかずを写真で見る。炊き上がりの状態によって鍋も使い分け! 今回は、夏から秋にかけての炊き込みご飯いろいろと、稲刈り真っ最中の田んぼの様子をお伝えしたいと思います。
稲刈りで多忙な日々、頼りになるのは「炊き込みご飯」
もう9月だから気分は秋、のはずだが、日中は真夏のような暑さが続いている。 朝晩は涼しくなり、窓を開けて寝ていると肌寒いくらいなのに……。 そんなわけで食卓も、夏の気分を引きずっている。 赤と緑と黄と、色とりどりのお野菜たっぷりのメニュー。 もう終わりかけのトウモロコシは、この夏も何度も食卓に上った。 何せ皮をむいてフライパンに入れて蓋をすれば、少量の水であっという間に3本は蒸しあがる。枝豆と並んで、我が家のとりあえずの1品、レギュラー選手だった。 そしてこの、炊き込みご飯もよく作った。お米とトウモロコシ、旨味たっぷりの芯、塩少々を入れて、普通に炊くだけ。シンプルだからこそ、バターや醤油などを入れて味変も楽しめる奥深さ。 この時のおかずは、トマトと紫蘇を添えたサラダ風のしゃぶしゃぶ。さっぱりポン酢をかけて。 夏野菜の隠れた主役、ピーマンと万願寺とうがらしを、ジャコとクルミで一緒に炒めた副菜。シンプルに塩だけの味付けでも、素材それぞれの美味しさが引き立つ。 でもそろそろ夏野菜も終わり、食卓も秋を意識したい。 というわけで、満足度の高い具沢山の五目炊き込みご飯を炊いた。 材料は通年で手に入るものばかりだけれど、見た目だけでもう、秋。鶏もも肉・牛蒡・人参・椎茸・こんにゃくなどを、全てサイコロ状に切る。 正直、この下ごしらえが大変。時間がかかる。でもだからこその、ご馳走感。 炊きあがった時の、醤油の香りがたまらない。 味付けは醤油の他に、味醂や酒、塩少々。これだけでご飯にもなりおかずにもなる一品なので、普段は薄味が多い我が家では珍しく、濃い目の味付けにしてしまう。 お焦げができるのも嬉しい。 下ごしらえが大変な炊き込みご飯なので、おかずは潔く無し。さっと炊いた白菜とベーコンをお汁代わりに。これだけで十分、これだけがいい。 最後に、煎り豆の炊き込みご飯。 コロンコロンと可愛い煎り豆をいただいたので、思い切って炊き込みご飯にしてみた。 と言っても、塩少々と豆をのせて普通に炊くだけ。 写真を見返していたら、それぞれの炊き込みご飯で炊く鍋が違っていた事に気づく。 無水鍋、琺瑯鍋、そしてこの土鍋。我が家には炊飯器はなくて、他によく使うのは圧力鍋だ。その時の気分と炊き上がりの状態をどうしたいかで、鍋を選んでいる。 無水鍋は硬めでさっぱり、琺瑯鍋は粒立ちがよく、土鍋はもっちり、圧力鍋は玄米用に。その時の気分で、お米を炊く鍋を変える。そんな楽しみがあってもいいと思う。 さて、豆の炊き込みご飯がいい感じで炊きあがった。豆の色合いが、見た目にも映える。 忙しい農繁期は、疲れてクタクタな日々が続く。だからこそ、しっかり食事をとりたい。ご飯とお汁と、おかずは豚肉のソテーにサラダ、お漬物をそえて。 どれも手軽にササっと作れるのが嬉しい。