「虹クロ」出演のダイシュンが10代に伝えたいメッセージ「悩むことは強さになる」
――お互いに補っていらっしゃるんですね。今回二つの悩み相談がありましたが、今の10代の子たちの悩みを聞いてどう思われましたか? シュン 「本当に僕たちが10代の頃と一緒の悩みだったよね。みんな通っていくものなんだなと。あと2、3年もすれば、あんなことで悩んでいたなと思える日が来るよと言いたいです」 ダイ 「一つ言いたいことは、よく悩むのがしんどいと聞くんですが、悩んで行き着いた着地点がすごく大事なんだと伝えたいです。もちろん悩まずに全てうまくいけばそれがいいんだけど、悩むことは全然ダサいことじゃないし、しょぼいなと思っていたとしたら、それは全くしょぼくない。全力でめちゃくちゃたくさん悩んだ先に自分にしか見つけられない答えがあるんです。そして、悩みをいろんな人に聞いてもらうのはいいけれど、答えを出すのは自分であってほしいと思います」 ――世の中にLGBTQ+が浸透してきている今は、オープンにカミングアウトができるんじゃないかと思ったのですが、まだまだ難しいということでしょうか。 シュン 「僕たちが出ていた『ボーイフレンド』がきっかけになっていればいいよね」 ダイ 「そうだね。同性愛者に対して、嫌なものという意識はないけれど、容易に話題にしてはいけないんじゃないかという堅苦しい概念があるので、僕たちがいることで、ちょっと崩れていたらうれしいな」
――メンターのロバートキャンベルさんと井手上漠さんと共演されて感じたことを教えてください。 シュン 「ロバートさんは大人だなって。コメンテーターとして、核心に触れることを言われている印象で、その通りでした。ゲイとして、僕たちの倍以上生きている方なので、学ぶこともたくさんあるんだろうなと。たくさん聞きたいこともあったけど、それが聞けなくて残念でした。でも、一緒に悩み相談に加われたことが、恐れ多いですけど、うれしかったです」 ダイ 「ロバートさんは的を射たことを言う方という印象で、僕からするといい意味ですごく高い存在なんです。そんな方と同じところで話せたことはすごく光栄でした。さっきシュンが言っていたように、核心を突く質問をしてくれるロバートさんのような人が今後いなくなってしまうんじゃないかと思うと怖い。僕らがこの社会を生きる上での大事なクオリティーを高めてくれる人だと思うから、ああいう方がこれからも世の中にずっといてほしいし、これからもたくさん活躍してほしいです。ロバートさんみたいな方が増えたらいいなと思うし、そういう立ち位置に回れるような自分になれたらすごく胸を張れるとも思いました」 ――ダイさんならそうなれると思います。では、井手上さんはいかがでしたか? シュン 「井手上さんは、僕たちのファンだったね(笑)」 ダイ 「男性として生まれて、自分の与えられた性別と自分がなりたい性別が違った井手上さんは、みんながうらやましいと思うような考え方を持っていらっしゃる。どのようにして今の井手上さんとなっていったのか。それはいろいろあったからこその強さだと思うんですけど、あそこに至るまでのストーリーは、多くの人に勇気を与えてくれるものだと思うんです。それをめちゃくちゃ聞きたかったのですが、今日聞けなかったので残念です。もちろんロバートさんも、僕らが知らない世界を何十年も過ごされて今に至るので、絶対お勉強になるし、今を生きる子たちは自分たちの恵まれている環境に気付くきっかけにもなる気がして。聞きたいことは、もう山ほどある。4人でしゃべりたいよね」 シュン 「うん、しゃべりたいね」