「聞いてないよ!」と以前にした口約束をブッチされた。裏切られないための、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
口約束を反故にされない方法
仕事では書面などで証拠を残さず、口約束で済ませる業務も多い。しかし、その約束を反故にされて「聞いてないよ!」という裏切りに遭うことも多々ある。とはいえ、すべてを文面で証拠として残すのも大変だ。上手な口約束を交わすトークテクニックはないか? × 信頼しているので、口約束でも大丈夫です ◎ 念のため、誰かに内容を知ってもらいましょう
片方にしかメリットがないなら、口約束は反故にされて当然です
「第三者のいないところでやる議論は無意味でしかない」 そんなことを『論破力』という書籍で書いた記憶があります。 例えば2人きりで議論になり、相手が非を認めたとします。でもその場に第三者となる証人がいなかったり、相手が非を認めた証拠もなかったりすると、後から「そんなこと言ってないよ」とか、いくらでも言えますよね。 これは議論ではなく口約束でも同じです。世の中のすべての人がビジネスの場で誠実に動いているわけではありません。あとから反故にされることも普通にあるわけで、「聞いてないよ!」という裏切りをされることも当然あります。 だから証人や証拠を残す必要があるのですが、状況的に証人がつくれないし証拠も残せない場合は、「約束を破ったときのメリット/デメリット」を明確にすることが必要です。 口約束を交わす過程で「お互いこんなにメリットがある。だから長期的な関係を結んだほうが得だ」といった共通認識やビジネスモデルがつくれれば、口約束でも物事は成立します。それができないのなら、裏切られる前提で物事を進めるしかありません。 どちらかが一方的にお願いをしている状況だったり、片方にしかメリットがない口約束だったりすると、後から反故にされるのは、ある意味、当然なのです。