乗れなくてもいいので、近くで見てみたい（提供：さゆりんXさん）

　オレンジ色のプリッとしたウインナー型のレトロな車がＸで話題になりました。投稿したのは、小学生の頃からその車が気になっていた２６歳の「さゆりんＸ（@taihaibispcl）」さんです。 【写真】Googleマップのストリートビューにも写る「プリマウインナー号」 「わたしん家の近くにあるプリマハムの工場。 その敷地内に停まっているプリマハム号（わたしが勝手に命名した）が子供の頃からずーっと気になっている。 どうやったらあれに乗せてもらえるんだろう？」 　こんなコメントとともに２枚の画像をポストしたところ、「かわいいし乗りたい」「名阪国道名古屋方面に走ってたら見かける奴だ」「圧倒的な存在感やw」「現存してたの！？」などと注目を集め、９.７万を超える「いいね」がつきました。 　この投稿は「プリマハム【公式】（@primaham_info）」にも届き、引用ポストで反応しました。 「そうなんです！ プリマウインナー号と言います   以前は都内の幼稚園を訪問したり、全国各地のイベントへ参加したりするのに なんと！公道を走行していたのです   残念ながら今は動かすことはできませんが、 ずっとプリマハムの大切なシンボルです   どこかで皆さんにお披露目ができるといいなぁ～」 　さゆりんＸさんが小学校低学年くらいから「プリマハム号」と親しみを込めて呼んでいた車は、プリマハム三重工場（三重県伊賀市）の敷地内にあります。「気になる点はもちろん、あの強烈なフォルムですね。あれが街に出て走っていたら周囲の人の目が全員釘付けになると思います。もちろん、子どもの頃からもし乗れるなら乗ってみたいとずっと思っていました」と話します。 　また名阪国道を車で走ると車内からよく見えるため、子どもの頃は家族で出かけたときにたびたび話題になっていたそう。「伊賀市民には日常の風景ですが、他の地域から来た友人に見せると驚きながら爆笑してくれる」楽しい存在なんだとか。 「ポストが思わぬ反響を呼んだことで多くの情報が集まりました。あの車が実際に街中や高速道路を走っていた当時の目撃談、アメリカに兄弟車（ウインナーモービル）があることなど、いただいたコメントを読むのは楽しかったです。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました」と話すさゆりんXさん。近くで見られるチャンスがあれば挑戦してみたいと話しました。 　プリマハムの広報さんにお話を聞いてみたところ、プリマウインナー号は親子のふれあいや食べる楽しさについて、消費者の方に提案するという目的で１９８９年に制作され、「９０年代の初めくらいまでは公道を走行して、イベント会場まで行ってご好評いただいていました」とのこと。今は動かすことはできず、工場の敷地内に置かれている状態で、現状では見学などもおこなっていないそうです。公式Ｘのポストにあったようにいつかお披露目してくれるといいですね。 （まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子）