【共通テスト2025】初の新課程入試…変更点まとめ
得点調整の実施条件は、「20点以上の平均点差」「15点以上の平均点差が生じ、かつ、段階表示の区分点差が20点以上」のいずれかが生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合。得点調整は「分位点差縮小法」という方式を用いて、「各科目のもとの点数を下げないこと」「各科目間の平均点の順序を保つこと」を満たすように行う。また、得点が加算される科目の受験者と加算されない科目の受験者間での公平性の観点から、区分点差のすべてを調整するのではなく、調整後も区分点差のもっとも大きいところが15点となるようにする。
受験者数が1万人未満の科目は得点調整の対象としないが、「情報I」と「旧情報」の間のみ、いずれかの受験者数が1万人未満であっても得点調整の対象とする。
試験情報
大学入試センターでは、特に注意が必要なポイントをまとめたリーフレットを受験案内に同封して配布。各教科・科目の出題方法や解答方法の変更点、受験時の注意事項などを取り上げた説明動画とスライド資料「令和7年度大学入学共通テストについて」は、新教育課程履修者向け、旧教育課程履修者向けを用意している。
試験当日の注意点などは、志願者向け説明動画とスライド資料「令和7年度大学入学共通テスト(試験当日の注意点)」で紹介しており、大学入試センターでは「受験上の注意」とあわせて視聴するよう呼びかけている。
「受験上の注意」などを志願者がよく読むきっかけにしてもらおうと、縦型ショート動画を活用した「共通テストショート動画」も初めて制作。第一弾として12月16日に「頭の中」と題したショート動画を投稿した。計3本を制作予定で、大学入試センターの公式YouTubeチャンネルに順次投稿するとしている。
出題教科・科目の変更、旧教育課程に対応した科目の出題など、科目選択や解答に注意が必要とされる2025年度大学入学共通テスト。受験対策と並行して、変更点や留意点もチェックし、万全の状態で試験当日を迎えてもらいたい。
リセマム 奥山直美