江ノ電がシェアサイクル事業を展開する狙いとは? オーバーツーリズム対策から周遊促進まで、担当者に聞いてきた
新しいモビリティで江ノ電の”路線”拡大を
観光の足にしろ、地域の足にしろ、時間の制約がなく、利用範囲も広いシェアサイクル。OpenStreetプラットフォーム統括エリア開発部東日本グループの馬場由佳子氏は「シェアサイクルのプラットフォームとして、地域の事業者とともに地域を盛り上げていきたい」と話すとともに、データ活用でも事業者や自治体などと協業していく考えを示す。 江ノ電マイクロモビリティ部の高橋奈々氏は「地域の人たちは、意外と自分の地域のことを知らないところがある。例えば、地元のカフェめぐりなどで、観光客だけでなく地域の人たちにもSHONAN PEDALを利用してもらえれば」と話し、今後の利用拡大に期待する。 また、同部の石山諒太郎氏は、地域がつながる手段としてのシェアサイクルに注目。「SHONAN PEDALで地域間の関係性を築き、つながりを深めていくことで、地域格差を減らしていきたい」と意欲を示した。 江ノ電は、これ以上、路線を延伸することはできない。しかし、シェアサイクルを活用すれば、沿線から四方にルートが伸びることになる。「新しいモビリティを活用することで、江ノ電の”路線”を拡大していきたい」と小坂氏。それによって、オーバーツーリズムなどの課題解決や、周遊促進など新たなビジネスチャンスの創出にもつなげていきたい考えだ。
トラベルボイス編集部