夫が怖くて震えが止まらない。結婚したとたんに始まったモラハラ、私がとった最終手段は
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。「こんなに優しい人はいない、私はなんて素敵な人と結婚できたのだろう」と幸せな気持ちで結婚したのに、結婚した途端にモラハラが始まり、悩みを抱えている方は多くいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 経済的な理由や子どもの養育の問題から離婚に踏み切れない方もいますが、夫のモラハラに耐えきれず、離婚を決断される方も少なくありません。その一方で、「自分が悪いから夫が怒るんだ」と自己肯定感を失い、自分を責め続け自分がモラハラ被害者だと気がつかない方もたくさんいるのです。 今回は夫からの執拗な攻撃にあいつつ「自分が悪いから夫が怒るんだ」と思ってしまっているMさんのお話。最近はこのような相談が増えておりますので、モラハラカウンセラーとして記事内で問題を読み解き、考えていきます。 (実際のお話を組み合わせ、特定されないようにしてあります)
夫から突然罵られ…震えが止まらない
ある日、Mさんは夕食の準備が遅れてしまいました。 Mさんは正社員としてフルタイムで働いているので、仕事が繁忙期の時は帰宅が遅くなります。夫は結婚前は「家事は分担しよう」と言っていたのに、結婚後は「家事は女の仕事」と言いきり、何も手伝いません。 Mさんは疲れた体に鞭打って夕食を作り、ようやくテーブルに料理を並べました。すると夫が信じられない言葉を放ったのです。 「もう8時を過ぎているのに、夕食の準備もできていなかったのか。ご主人様が帰宅してすぐに食事ができる状態になっていないなんて、妻失格だな!」 Mさんは夫の言葉に愕然とし、頭が真っ白。あまりにひどい言葉に反論する気力もなく黙り込んでしまいました。それを夫は(無視された)と思ったようで「何か言えよ!」と声を荒げたと言います。 しまいには食事を一口だけ口にして、「結婚したのは失敗だった」と捨て台詞を残し寝室に籠ってしまいました。Mさんは夫のその態度と言葉が心に突き刺さり、震えながらその場にうずくまってしまいました。