【高校サッカー全力新聞】石川・星稜「ハイプレス百万石」で全国ダブル優勝狙う
江戸時代、約260年以上にわたり、今の北陸地方を統治した加賀藩。その石川県からは全国大会出場32回、50年以上、全国常連校として君臨する星稜が全国大会へ進出しました。 全国の初戦は12月31日の2回戦、こちらも全国大会出場35回の常連校、三重の四日市中央工業と対戦します。
■星稜OBは誰もが知る世界のスーパースター
星稜は、県内有数の進学校ですが、部活動にも力を入れています。サッカー部のOBには元日本代表、本田圭佑さん、そして野球部には元ニューヨークヤンキースの松井秀喜さんと、世界で活躍したスーパースターがいます。サッカー部と野球部は同じクラスのメンバーが多く、両部とも全国を狙う強豪としてお互いを高め合う存在でもあります。 その野球部は、先月の明治神宮大会で全国優勝を決めました。サッカー部主将の倉畑鉄将選手(3年)は、「野球部の全国優勝は、良い刺激になっています。この勢いに乗って全国大会でダブル優勝を狙います」と意気込みます。
■“新生星稜”でテッペンまで勝ち上がる
今年の星稜はシステムを伝統の4-3-3から4-2-3-1に変更し、高い位置から強いプレスを仕掛けチャンスを作ります。そしてもう一つの特徴は、レギュラーメンバーの半数以上が2年生という、今までの星稜では見られなかったフレッシュなチームです。 主将の倉畑鉄将選手(3年)は、「2年生を生かしたシステムと上級生と下級生が融合したチームワークに手ごたえを感じている」と語ってくれました。 そして初戦は、今大会の応援リーダーの浅野拓磨さんの母校でもある四日市中央工業と12月31日に行われます。両校とも出場回数30回を超え、また共に全国優勝経験のある好カードに注目です。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ金沢)