先週のバイク界隈ショートニュースまとめ×9〈2024/10/8~10/17〉
[ブレンボ] オーリンズを買収(10/16)
大手有名ブレーキメーカー・ブレンボが、2輪車/4輪車の高級サスペンション等を製作するオーリンズを買収することが明らかになった。 ブレンボ取締役会長のマッテオ・ティラボスキ氏は「両社の相性は抜群です。…(オーリンズは)レーストラックでも公道でも他社と一線を画す名声を得ています。…これを契機に、お客様に総合インテリジェントソリューションを提供するブレンボの戦略がまた一歩前進し、2輪/4輪車分野の重要技術全体でシナジーを活かすことができます」との声明を発表。事業内容やブランディングなど通じるものが多い両社のパートナーシップを構築することで、よりドライビングプレジャーに優れた製品の開発、ゆくゆくは次世代型モビリティ用のソリューション開発といった課題解決に繋げていく構えだ。 ブレンボは2輪/4輪事業への投資の一環として、近年買収政策を進めている。2021年にはブレーキパッド等の摩擦材を製造するデンマークのメーカー・SBSフリクションと、ブレーキホースなどを製造するスペインのホタホアンを買収。ホイールの製造を手かける大手ブランド・マルケジーニも傘下としている。このように自動車の足まわりに関する事業を集約することで、他ブランドと自社製品とのシナジーを推し進め、商品開発を効率的に進めていく狙いがあるものとみられる。 今回の買収額はブレンボ史上最大規模となる4億500万ドル(アメリカ)で、ユーロ換算で3億7000万ユーロ、日本円にして603億4500万円ほどの大型案件であった。(10/16時点)
[トライアンフ] スピードツイン900をマイナーチェンジ(10/16)
トライアンフは、ネオクラシックモデル「Speed Twin(スピードツイン)900」をマイナーチェンジして発売すると発表した。 おもな変更点はシャーシまわり。フロントフォークをブーツ付きのものから倒立フロントフォークに変更し、現代的でスポーティーな外観としている。また、スイングアームをアルミ製としたことで剛性を高め、キレのあるフィーリングを実現。後輪のトラベル量も120mmから116mmに短縮され、コントロール性を向上させている。これらの装備によって、街乗りから週末のツーリングまで気負わずスポーティーに運転できるネオクラシックというコンセプトを、よりスポーティーモダン寄りにした上で、さらに体現している。 また、メーターには丸型アナログメーターを再現したTFTメーターを、ヘッドライトには丸型LEDを採用。レトロな装備を現代の技術で再現した、ネオクラシックにふさわしい装備だ。 純正アクセサリーには、長距離ツーリングの快適性を向上させるクルーズコントロール機能が新たに追加。これ以外にも120以上の純正オプションが用意され、所有者の好みに合わせたカスタマイズが可能となっている。 価格はアルミニウムシルバーが119万9000円。ファントムブラック/ピュアホワイトが123万4000円。国内では2025年1月から販売開始予定。