長崎北陽台が10トライ…FW、バックス躍動 大阪桐蔭戦へ「準備してきた」 高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会第2日は28日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われ、長崎北陽台が56-19で城東(徳島)を下した。前後半5トライずつを奪う快勝。長崎北陽台の品川監督は「きょうは大事な試合だった。ゲームプラン通りできた」と話した。 平均体重で勝るFWが威力を発揮。前半9分、敵陣ゴール前5メートル付近の左ラインアウトから、モールで押し込んで先制トライ。後半開始早々、城東に得点されたが、流れは渡さない。7分にラインアウトからのモールでトライ。品川監督は「シンプルに押し込もうと。FWの力強さに自信があった」とうなずいた。 後半はバックスが左右への展開、縦への突進と変幻自在の攻めで加点。ディフェンスに人数をかける城東をねじ伏せた。 今回は悔しさをぶつける大会だ。昨年は県大会決勝で引き分けの末に抽選で外れて花園出場はならなかった。ロックの下田主将は「いつもより早く始動した新チームで花園の試合を見た。来年は絶対に出ると心に決めた」と振り返る。今年の県大会は同じ相手の長崎南山に快勝して、花園に乗り込んできた。 次の相手は大阪桐蔭。今春の選抜大会を制したAシードだ。下田は「チャレンジャーとして戦うだけ」。品川監督は「準備はしてきた。それが出せる試合にしたい」と決意を語った。(鮫島敬三)