イラン大統領、イスラエルとの緊張を緩和する用意ある
(ブルームバーグ): イランのペゼシュキアン大統領は23日、イスラエル側にイランと同じレベルのコミットメントが見られる場合には、イスラエルとの緊張を緩和する用意があると述べた。
ペゼシュキアン大統領はニューヨークでの国連総会を前に記者団に対し、「イスラエルが同じことをする気があるのなら、われわれはすべての武器を脇に置いても構わない」と発言。「われわれは地域を不安定化させようとはしていない」と語った。
ペゼシュキアン氏は国連年次総会に初めて出席するために米国を訪れており、24日に演説が予定されている。イスラエルのネタニヤフ首相はその2日後に演説する予定。
今回のイラン大統領の発言は、イスラエルとの緊張が新たな局面を迎える中で出された。イランは、レバノンで相次いだポケベルなど通信機器の爆発の背後にイスラエルがいると非難。この爆発で駐レバノン大使が負傷したイランは報復の意向を表明している。
イスラエルとヒズボラは攻撃の応酬を続けており、本格的な地域戦争にエスカレートすれば、米国とイランも巻き込まれる可能性が高い。
ペゼシュキアン氏は「地域で戦争が勃発すれば誰のためにもならない」とし、「われわれは戦うのを望んでいない。すべての人を戦争に引きずり込んで地域を不安定にしたいのはイスラエルだ」と語った。
原題:Iran’s President Says He’s Prepared to Ease Tensions With Israel(抜粋)
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Augusta Saraiva, Arsalan Shahla