スプーン達人の過半数スプーン全力セレクト

初めてのエリアトラウトフィッシングに向けて、まずは買うべきものがいくつかあるが……1番の悩み所は、ルアーじゃないだろうか。ルアージャンルも多種多様で、カラーの重要性も高い。だが無理を承知で、まず10個買うなら何をオススメするかを、達人たちに伺った。今回はキャンタさんがセレクトした「釣れなきゃ始まらない、超現場主義な10選」だ。 【画像】達人が選ぶ《買うべきルアー》全力セレクト10選

「グランデ13だったり、モカだったり、ど真ん中のルアーで自分のベースを作りましょう！」

スプーンが6個、クランクが4個という2ジャンルで構成されたキャンタさんの入門ルアー10選。 キャンタ「スプーンは自分の1軍から。マイクロもありますが、何とか投げられたら何とかなるという思いも込めて。そういった意味で、クランクベイトも持ってないとどうにもならないモデルばかりをチョイスしました」。釣れなきゃ始まらない、超現場主義なキャンタさんならではの10個。その理由を探っていこう。

狩野祐太（かのう・ゆうた）

新ブランド「ディープ・パラドックス」発表で、さらに注目度が集まるエキスパート。トラウトキング選手権大会ダブルマイスター。独自の理論にのっとり、スプーンにこだわったモノ作りでエリア界に革命を起こした寵児。

マイティ2.2グラム（ニュードロワー）

キャンタ「遠投して、沖のスレたマスを乱獲するスプーンですね。アクションとして波動は強烈ではないが振り数が多いから、スレてても獲りやすい。速すぎず、ゆっくり過ぎない感じで巻けば勝手に釣れてきます。放流にも強いです」

バンナ1.4グラム（ニュードロワー）

キャンタ「放流でなかなか馴染まない魚とかシルエットを下げると遊ばれたり、見つけてくれなかったりする場合にいい。スローでも振り数が多いので、見切られない。これが強いなら、シルエットがあるスプーンもサーチで効きます。冬場でスローなときにも」

ハントグランデ1.3グラム（ニュードロワー）

キャンタ「自分的には中量級で、その重さでは一番出番が多い。色んな状態の魚も獲れるし、リカバーできるレンジも多い。速度域の幅も広い。要はトータルバランスがいいモデルなんですね。こいつから投げ始めちゃってOKです」

ハントグランデ1.0グラム(ニュードロワー)

キャンタ「これも出番が多い。たとえばハントグランデ1.3グラムをもっとスローにやりたいとき。軽いぶん、速度域でいえばスローめが得意。真冬とか、水温が下がってルアーを速く追えなくなった状態や、単純にテンションが下がった魚に有効」