【PANCRASE】フライ級女王は? 王者・重田ホノカに杉山しずかが挑戦、バンタム級にIMMAF世界連覇のラジャボフ参戦!
2024年7月21日(日)『PANCRASE 346』(立川ステージガーデン)の追加カードが6日、発表された。 【写真】ライカに右ストレートを打ち込む杉山しずか すでに、フライ級王座戦として、王者・伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/ZST)vs.挑戦者・ムハンマド・サロハイディノフ(Katran Gym/タジキスタン)が決定している同大会に、女子フライ王座戦が加わった。 ▼フライ級クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ 5分5R 重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)4勝・初防衛戦 杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)1位・22勝7敗1分 王者・重田は4戦全勝の20歳。2023年4月の立川大会でプロデビューし、高本千代に判定勝ち。8月大会でソン・ヘユンに1R 腕十字で一本勝ちすると、11月にはライカにも判定勝ちで、2024年3月31日の立川大会で女子フライ級王者の端貴代に挑戦。端に後半に追い上げられたものの判定3-0で勝利。新王者となった。 しかし、試合後のドラッグテストの結果、重田と端の両選手から興奮剤のエフェドリンの陽性反応(※重田は漢方薬、端は風邪薬)が確認され、重田には100日間のサスペンド(出場停止)とファイトマネーの20%返却のペナルティが科せられた。 その間、5月のDEEP JEWELSで中井りん(DEEP JEWELSフライ級王者)の防衛戦の相手だった栗山葵の負傷欠場を受けて、重田が対戦に名乗りを上げるも、出場停止中で対戦は実現せず。処分明けの7月21日大会で初防衛戦に臨む。 対する挑戦者・杉山は、2018年大晦日に渡辺華奈にTKO負けも、以降5連勝。2022年5月にDEEPで中井りんに一本負けも、4月大会でPANCRASEに初参戦し、ライカにスタンドでも巧みに左の蹴りを当てて、テイクダウンからコントロール。フルマークの判定勝ちでPANCRASE初陣を飾っていた。夫は中村K太郎。37歳。 王座戦決定に、今後はストロー級転向を表明している重田は、「フライ級、ラストマッチ。今回のテーマは極めるか散るか。暑い夏をもっと暑くする試合をします! 7月21日、立川ステージガーデンでお会いしましょう!」とコメント。 杉山は「早くも決まったタイトル戴冠戦が嬉しいです! パンクラス、練習仲間、応援してくださる皆様ありがとうございます!! ぜひ今回一層の応援お願いします!」と、ベルト戴冠の日だとした。 重田が最初で最後のフライ級王座防衛なるか。それともMMAキャリア16年目の杉山が大輪の花を咲かせるか。 ▼バンタム級 5分3R 高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)6位・9勝2敗 オタベク・ラジャボフ(TAJMMAF GYM/タジキスタン)プロデビュー戦・2022&2023 IMMAF世界大会バンタム級優勝、アマ18勝1敗 28歳の高城は、和製ドミニク・クルーズとも手負いのステップとも呼ばれる左右スイッチから変則的な蹴りやトリッキーな寝技を駆使して現在5連勝中。2023年は3月にサイバー遼、7月に川北晏生、11月の前戦で平田丈二にいずれも判定勝ちを収めている。 21歳のラジャボフは、アマチュアMMA18勝1敗。2022年と2023年のIMMAF世界大会でバンタム級を連覇している。今回が初来日でプロデビュー戦ながら、公式プレスリリースは「怪物参戦! 既にベルトを狙えるレベル」と記す。 23歳で現UFCのムハンマド・モカエフが2020年のIMMAF同級覇者で、ラジャボフもジュニアトーナメンを制した後、2022年からモカエフに入れ替わるようにバンタム級で金メダルを獲得している。 アマチュアで唯一の黒星は2022年1月のエサフ・チョプロフ(ジョージア)戦で肩固めで一本負け。その後チョプロフはRCC2連勝を含むプロMMAで4連勝中の強豪で、ラジャボフもその後はアマチュア11連勝を飾っている。 オーソドックス構えで173cmの長身から繰り出すシャープな打撃に、組み技でも深い懐でスプロールし、オーバーフックからの払い腰、スイッチしてのバックテイクなどカウンターを得意とし、長い手足を活かした三角絞めなどのサブミッションにも積極的なオールラウンダーだ。 同郷で同大会で伊藤盛一郎のフライ級王座に挑戦するムハンマド・サロハイディノフ(22歳)と同世代でともに来日し、PANCRASE王座戦線を目指す。高城は2018年以降は、唯一の黒星がワン・リザマとの国際戦のため、自身の変則MMAをもって海外勢相手にも上回れるか。 ▼ライト級 5分3R 平 信一(綱島柔術/ZS)12位・ZST第2代ライト級王者・22勝17敗10分 鈴木悠斗(パラエストラ八王子)14位・2024年NBT同級優勝・4勝 パラエストラ八王子の鈴木は、5月25日ネオブラ決勝で、178cmの長身からの左右のパンチで衝撃の15秒 KO勝ち。18歳で優勝を果たしている。2024年早くも3戦目を迎える。 対する平良は39歳。西尾真輔、余勇利に勝利後、丸山数馬に判定負け、神谷大智に3R リアネイキドチョークで一本負けと2連敗中公式は「ドアマットになる気はない」と平良を鼓舞する。 ▼フェザー級 5分3R 三宅輝砂(ZOOMER)#6位/2021年NBT同級優勝・9勝4敗 石田陸也(DOBUITA)#9位・7勝8敗 2021年NBT優勝“天才”三宅は2023年3月に中田大貴に逆転一本負けも、11月に櫻井裕康にリアネイキドチョークで一本勝ちで再起を飾ると、2024年2月の名田英平戦で2R TKO勝ちで連勝中。 2021年MWJ杯優勝の“努力の人”石田は、2022年のNBT決勝で糸川義人に判定負けで優勝ならず。続く望月貴史戦もリアネイキドチョークで一本負けも、2023年11月に前田村生を三角からのアームバーに極め、2024年3月の遠藤来生戦では初回に横三角、最終回も手数を止めず接戦を制してDOBUITAヤン坊とともに勝利した。 ともに2連勝中。真夏の立川で笑うの三宅か石田か。 ▼ライト級 5分3R 松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)8位・13勝11敗 丸山数馬(Tri.H studio)9位・9勝5敗 2023年4月に岡野裕城に判定勝ちした松岡だが、9月に葛西和希に判定負け後、2024年4月29日のホン・ソンチャン戦でキャリア初の国際戦で判定負けで2連敗中。 丸山は、2023年5月の『ROAD TO UFC』でキム・サンウクのダースチョークに一本負け後、11月に平信一に判定勝ち。2024年5月25日の『PANCRASE 343』メインイベントで葛西和希に2R リアネイキドチョークで一本負け。 10代の台頭著しい激戦のライト級のサバイバルマッチだ。 ▼ストロー級 5分3R 寺岡拓永(ROAD MMA GYM)5位・2023NBT優勝)・4勝1敗 高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We)2017NBT優勝・8勝5敗1分 ネオブラ優勝後、リトルに僅差で止められた寺岡と、過去にリトルに勝利している高島。寺岡はその後、4月に氏原魁星に判定勝ち。高島は尾崎龍紀に一本勝ちも、2024年2月の前戦で若林耕平に判定負けを喫している。現在進行形の実力で勝利するのは寺岡か、高島か。 ▼フライ級 5分3R 前田浩平(GRABAKA)2018年IMMAFオセアニア選手権優勝・8勝7敗 増田大河(セルフディフェンスアカデミー)2勝2敗 4月大会でレジェンド砂辺光久に判定勝ちした前田、今回はフィニッシュで念願のランク入りを狙う。 3月大会でストロー級で植松洋貴にスプリット判定で敗れた増田は、フライ級に階級アップし、REBORN出来るか。 【プレリミナリー】 ▼第30回ネオブラッドトーナメント バンタム級 準決勝 5分3R 山口怜臣(タイガームエタイ/ALIVE) 宮城成歩滝(ストライプル新百合ヶ丘) ▼第30回ネオブラッドトーナメント バンタム級準決勝 5分3R 白井誠司(和心會) 荒田大輝(パラエストラ八王子) ▼フェザー級 5分3R 沢木純也(SUBMIT MMA) 小島健史(和術慧舟會AKZA) ▼フライ級 5分3R 田中亮祐(UNITED GYM CHIBA) 鳴海秀哉(トイカツ道場/SZA) ▼フライ級 5分3R 名久井悠成(ANSWER FIGHT) 萩島answerタクミ(T-BLOOD)