阪神・近本光司の単年契約、勝負する姿勢に大賛成 条件に安住せず「FA取得する次のステップ」とシーズンに入る方がいい
【川尻哲郎「TIGER STADIUM」店主敬白】 私事で恐縮ですが今、漫才、コント芝居にも挑戦しています。店主やるのが嫌になった? 後は嫁さんが…っていや、そうじゃない! 実は来年1月11―13日、東京・新宿の「コフレリオ新宿シアター」で〝お笑い伝統の一戦〟をテーマにしたイベントに参加するためです。 【写真】阪神、ファン感で新ユニホーム披露 近本「とてもかっこいい」 阪神OBの私はロッテ、中日、巨人で活躍した前田幸長君とお笑い漫才、ショートコント、阪神OB対巨人OBのトークショーで出演しますので、もっかその練習にいそしんでいるのです。で、その練習場所はなんと私のお店…。週に2度、開店前に3―4時間、「劇団チェンジアップ」の演者の皆さんとともに、慣れないセリフ覚えに悪戦苦闘しながら、相棒の前田君と頑張ってるんです。最初はできるかな…と思っていたけど、今では皆と仲良くもなってチーム一丸の雰囲気に。もう師走がどうか、なんて言ってられません! さて、阪神タイガースでは10日、今季も盗塁王に輝くなど入団から6年連続タイトルを獲得している近本光司外野手(30)が契約を更改しました。球団は昨オフの大山悠輔内野手(29)と同様、来季中にも取得する国内フリーエージェント(FA)権を見据えて複数年契約も提示。しかし、本人は「複数年のメリットはあるけれども、まだFA権を取っていない。通常なら単年契約だし、今は単年の方がメリットがあると思った」と、1年契約の推定3億7000万円でサインしました。 一体、この結果をどう見るのか…と言うと、私は単年で勝負する姿勢に大賛成。普通なら複数年で安心を求めるのもアリですけど、近本君の場合は入団以来ずっと成績が安定しているし、まだまだ30歳後半まで力を発揮すると思う。やはり契約、条件に安住することなく、FAを取得する次のステップに向け来年勝負! と思ってシーズンに入る方がいい。自信があるから単年を選択したのだし、来年大いに期待できるでしょう。 逆に球団はまた大仕事が増えますが、そこは私は関知しません(笑)。 (元阪神投手、スポーツバー店主・川尻哲郎)