30代男が「小6女子」になりすまし“わいせつ画像”送らせる…ネット上で起きた未成年の性被害、警視庁が明かす卑劣な手口
〈母親が下着の店で働いているから、下着のサンプルをあげる〉 警視庁生活安全部のXによると、友人を名乗るアカウントからこのようなメッセージを受け、話に乗ったところ〈骨格を確認してサイズを決めたい〉などとビデオ通話に誘導、裸を撮影されたという被害の報告が、女子学生やその保護者から寄せられているという。 【画像】「母親が下着の店で働いてるから、下着のサンプルあげるね」 こども家庭庁の調査によれば、小学生(10歳以上)から高校生までの平日1日当たりのインターネット平均利用時間は5時間に迫っている(令和5年(2023年)「青少年のインターネット利用環境実態調査」)。 数十年前とは比較にならないほどインターネットが普及し、ICT教育の導入も進む。未成年者であっても、インターネットを全く使わずに生活するのは難しくなっているのが実情だろう。 しかし、冒頭で一例を紹介した通り、インターネット、特にSNSを介した児童の性被害は深刻だ。警察庁も統計の中で、SNSに起因する児童の性被害件数について「令和元年(2019年)から4年連続減少しているものの、依然として高い水準で推移している」と指摘している。
警視庁の担当者「常に新たな手口の犯罪が発生」
SNSを介した性被害に遭わないために、未成年者とその親はどのような対策をとる必要があるのだろうか。 警視庁の担当者は、まず未成年者自身がすぐにできる具体的な対策として、以下4点を挙げる。 ・SNSのアカウントには鍵をかける(SNS上のみで知り合った人を安易にフォローしない、フォローさせない、やり取りをしない) ・個人情報や写真は送らない、送らせない ・SNS上のみで知り合った人には直接会わない ・怪しいアカウントからの接触はブロック・運営会社等に通報する 次に、保護者がすべき対策としては、以下を挙げた。 ・ペアレンタルコントロール(保護者による管理)機能を利用し、子どものアプリなどを管理すること ・フィルタリングを利用すること ・家庭内のルールづくりをすること ・相談できる親子関係づくりを心掛けること その上で、インターネットを介した性被害の実態について、「多くはお子さんが利用しているようなプラットホーム(ゲームやカラオケアプリ、オープンチャット、写真投稿型SNSなど)で相手と出会い、そこから個人間のクローズドなやりとりに移行し、発生しています」と説明。 有名なサイトやアプリであっても絶対に安全とは言えないといい、「インターネット上では、常に新たな手口の犯罪が発生しています。日頃から、保護者の方が、インターネットの機能やインターネット上で発生している犯罪について最新の知識を収集しながら、お子さんと共有してください」と呼び掛けた。