この夏は「疎開」がベター…“殺人級”の暑さ予想される東京から行くなら穴場はどこ?
今年の夏は昨年に匹敵する“災害級の暑さ”に──。気象庁が発表した最新の3カ月予報によると、今年の夏、特に8月は観測史上最も気温が高かった昨年と同程度の猛暑になる可能性が高いという。昨年8月4日、東京・八王子では最高気温37.5度を記録している。 NHK甲子園中継のブラックジョーク 殺人的猛暑の危険煽りながら球児を美化 特に都会の場合、アスファルトの照り返しや、林立する高層ビル群が海風を遮るヒートアイランド現象で、体感的には災害級どころか殺人級といってもおかしくない。 「東京の夏は東南アジアや中東の人にとっても異常な暑さのようで、犬を飼っている人は地面が熱すぎるので暗いうちにしか散歩ができないといいます。もしテレワークが可能ならば、“避暑”を真剣に考えてもいい時期が来ているかもしれません」(不動産アナリスト・長谷川高氏) ■最適解は高原暮らし? 酷暑で身の危険を案ずる前に「疎開」すべきということ。関東圏の場合、軽井沢のほか蓼科など八ケ岳山麓といった標高1000メートル前後の避暑地を長谷川氏は疎開先に勧める。 「軽井沢も夏の昼間はエアコンがないと過ごせないといわれていますが、東京に比べればまだ天国です。軽井沢はインターナショナルスクールができたり教育環境が充実していることから、都会からの移住者も増えていて、コロナ禍以降、不動産価格が高騰しています。それに比べると、東京から2時間半から3時間程度で行ける八ケ岳山麓周辺は穴場だと思います。標高900メートルを超える場所で豊かな木々に囲まれたところであれば、快適な夏が過ごせるでしょう」 東京都心に比べて3~4度涼しいといわれる房総の勝浦周辺も、最近注目されているエリアだ。 「縄文時代も温暖化に伴う海面上昇で内陸に移住していたといわれ、実際標高900メートルのエリアに住居跡が集中していたことが発見されています。近年の気候状況が当時に近づいているのかもしれません。猛暑による体調への影響だけでなく、昨今の豪雨によって海抜0メートル地帯といった低地での災害も懸念されています」(長谷川高氏) コロナ禍が明けリモートワークを解除している企業も少なくないが、昨今の異常気象を考慮すれば、まさに夏の疎開を実行すべきときかもしれない。