G20各国の貿易規制に懸念 WTO、円滑化措置を超える
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は19日までに、世界貿易の大部分を担うG20が今年5~10月、物品貿易を円滑化する措置よりも多くの規制を導入したとする報告書を発表した。ロシアのウクライナ侵攻や物価高騰などの危機が相次ぐ中、物品の流れを阻害するような規制の動きに懸念を示した。 報告書によると、この期間中には月平均9.8の貿易制限措置がG20各国によって導入され、円滑化措置の8.8を上回った。 期間中に規制を受けて取引された物品は約2460億ドル(約35兆円)に上ったと見積もった。円滑化措置を受けた物品の3188億ドルの方がまだ大きいが、その差は縮まっているという。