<独占インタビュー>ロッテのドラフト1位 平沢の現在地
華がある。 千葉ロッテのドラフト1位、平沢大河内野手(18)のことだ。切れ長の目は、鋭い光を放ち、打席に入る様にも雰囲気が。1m76cm、76kgのプロ野球選手としては、そう大きくない肉体が大きく見える。 18歳は忙しい。ファームのゲームが終わると、すぐさま特守。その後は室内へ場所を変えフィジカルトレーニング。鍛えるとは、そういうことなのだろう。激しいスケジュールの合間を縫ってインタビュー。 人見知りだと聞いていた。 「ええ。取材だと聞かれたことに答えればいいので困りませんが、普段は、初めて会う人に自分からは喋んないっすね」 高卒ルーキーの野手として中日の立浪和義以来となる開幕スタメンを期待されていた逸材は、現在、ファームで存在感を示す。主に「6番・ショート」「7番・ショート」での起用だが、執筆時点での成績は、打率.298、3本塁打、12打点、12得点で、イースタン・リーグの打撃10傑の9位に名を連ねる。 プロのスピードやレベルに慣れてきましたか? 「2軍には慣れてきました。キャンプ、オープン戦では、高校時代に比べて何かもが違いすぎていて、バッティングでは、ピッチャーの真っ直ぐを狙っていても当たんない、変化球にも当たんない。打球も飛びませんでした。 守備では打球も違いました。速いだけでなく、スピンもかかっていて、ここに来るだろうというボールが、そこに来ない。そういう戸惑いがありました。でも、今、ボールは見えています。2軍のボールなんで、それなりに打てます。でも1軍に行くと雰囲気はガラっと違います。キャンプ、オープン戦で1軍レベルを見させてもらっているのでわかるんです。この雰囲気に慣れて打っていても意味がないんです。ここで慣れていちゃいけないんです。1軍ならどうか。それを意識しています」 なんとも頼もしい。その意識は立派なプロだ。 1軍の野球を意識した上で、「今、やるべきことが明確になっている」とも言うので、その中身を聞くと「バッティングも守備も正確性を上げることを練習で意識しています」。正確性。すなわちプロだ。