引越し後の生活が整う”戦略的”荷ほどきとは? 東大卒整理収納アドバイザーが徹底解説!【米田まりなさん連載】
インテリアを考える上での注意点
引越し直後に物を買いすぎないこととも通じますが、新生活直後はとにかく「足し算」に意識が向きがちになります。「リビングを癒やしの空間にするには何を置こうかな?」「コーヒーメーカーを買ったら、朝の時間が充実するかな?」など、普段以上に「素敵な生活」への憧れ意識が高まるのです。 インテリア雑誌や暮らし系のSNSを食い入るように見てしまうのもこの時期でしょう。普段以上におしゃれな人の部屋が気になり、「自分もまねしたい」と雑貨やインテリア品に興味を持ち始めます。 「足し算」より「引き算」を意識 新居をより良くしたいという考え自体が悪い訳ではないのですが、引越し直後はただでさえ慌ただしい中なので、とにかく「引き算」思考で過ごすのが、片付けの観点では吉です。 部屋を撮影するという目的ではおしゃれな雑貨が映えますが、実際生活をするにあたっては、雑貨・インテリアグッズが手の届きやすい場所を全てふさいでしまうと荷物を出しっ放しにする原因になります。前の家から持ってきたインテリアグッズがある方は特に、新しいものはしばらく買わないこととしましょう。 部屋で使う「色」の決め方 家具・収納グッズを買い足すにあたって、インテリア上で注意したいのは「色」です。グレーやベージュなど「メインカラー」を1色決め、青、茶色など「サブカラー」を2色決めます。 新しいものを買う時は、極力3色に当てはまるようにし、色を増やしすぎないよう注意するだけで、同じものの量でもスッキリとして見えます。ラベルが派手な日用品はラベルをはがしたり、カバーをかけて使うなど、目に見える色を極力減らす工夫で部屋はあか抜けていきます。 いかがでしたでしょうか。「とりあえず段ボールから大急ぎで荷物を出す」「家具・家電を一気に買いそろえる」という行動が、片付かない部屋を作る元凶となりえます。まずは引越し後1カ月間は、頻度の高いものの定位置づくりに集中し、ものの居場所と暮らし方のイメージができた上で、暮らしを良くするアイテムを少しずつそろえていきましょう。 >>【第1回】引越しするなら年末大掃除に合わせて片付けを!手順から便利サービスまで徹底解説 >>【第2回】整理収納アドバイザーがおすすめする賃貸物件の選び方!部屋探しや内見のポイントを解説 >>【第3回】片付けのプロが解説!引越し前の荷造りのコツや手順、効率的な進め方を伝授します
米田まりな