引越し後の生活が整う”戦略的”荷ほどきとは? 東大卒整理収納アドバイザーが徹底解説!【米田まりなさん連載】
押し入れの「開かずの段ボール」、何箱ありますか?
引越し前から使用頻度が低い状態で新居に持ってきた段ボールや紙袋を、次の引越しまで一度も開けなかったという経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。 宅配収納サービスを運営する株式会社サマリーが行った調査によると、7割以上もの方が「持っていること自体を忘れていたモノ・何が入っているか分からない箱」が押し入れに1箱分以上あったとのこと。特に都市部のマンション・アパートにお住まいの方は、収納スペースが限られている中で、何が入っているかも分からない空間を作るのはもったいないですよね。 使用頻度が低いものと向き合う 使用頻度が高いものから順に荷解きをしていく中で、「すぐに使う訳ではないがとりあえず持ってきた」という箱が見つかったら、いったん荷解きの手を止めましょう。前の家で使った回数を思い出します。 使用頻度が低いものも、愛着があれば捨てなくてOK。しかし1年間で一度も手に取らなかったものは、本当に愛着があるのでしょうか? もし前の家で全く手に取っていなかったものをそのまま持ってきてしまったのであれば、今の家でも同じことが繰り返される可能性が高いです。 思い出を詰めた箱も中身を一度全て出してみて、本当に全てのものを置いておく必要があるのか今一度向き合いましょう。「とりあえずスペースが余っているし、入れておこう」と思ったら最後、新居の一角が永遠にデッドスペースと化してしまいます。 荷解き時に処分する 粗大ゴミのスケジュールが合わなかったり、捨て方が分からず、なんとなく新居に持ってきてしまったものも処分するのは荷解きが最後のチャンスです。 例えば、使いかけのスプレー缶。そのままゴミ箱には捨てられないので、処理しそびれて、新居に持ってきてしまった方もいるでしょう。「いつかやろう」と玄関に置いておけば、次の引越しまで放置されかねません! 新しい家具・家電を買う前にまずやるべきは、ゴミの処分です。 屋外に保管する 引越す前の家より新居の収納スペースが小さい場合、持ってきた荷物が全部入りきらない、という事態も起こるでしょう。ここで使用頻度高く使っているものと混ぜる形で無理して詰め込んでしまうと、部屋全体の収納スペースが死蔵化し、本末転倒です。 季節外の洋服や来客布団、推し活のアイテムなど、精査した上で「どうしても捨てられない!」と判断した段ボールは、自宅の外で保管しましょう。 スポーツ用品やアウトドアグッズなど頑丈なものは、ベランダやガレージに小型コンテナを置くのがおすすめです。我が家では無印良品のポリプロピレン頑丈収納ボックスをベランダに置き、テニスラケットや電化製品の空き箱、防災用の水などを屋外で保管しています。 衣類・書類などデリケートなアイテムは、「サマリーポケット」など箱の単位で利用できる外部収納サービスを利用するのも手です。 サマリーポケットをチェック (公式サイトへ)