冬も電気代が心配です。効率よく「エアコン暖房」で電気代を節約できる方法はありますか?
設定温度と外気温の差が大きくなるため、エアコンの暖房代は冷房代よりも高くなりがちです。電気代が心配で使用を控えたいと考えている方もいるかもしれませんが、無理をしすぎると体調を崩す恐れがあります。 ここでは、エアコンの暖房代を節約する方法を紹介しています。電気代を抑えつつ快適に過ごしたい方は参考にしてください。
暖房の電気代は高くなりやすい
エアコンの暖房代は冷房代よりも高くなりやすいと考えられています。主な理由は次の通りです。 ・温度差が大きい ひとつ目の理由は、設定温度と外気温の差が大きくなることです。環境省が推奨する夏の室内温度は28度、冬の室内温度は20度で、これらをエアコンの設定温度とし、夏の外気温を32度、冬の外気温を5度と仮定すると、夏の温度差は4度、冬の温度差は15度になります。室温を設定温度にする消費電力が大きくなるため、暖房は電気代が高くなりやすいのです。 ・室内で過ごす時間が長くなりやすい 冬は夏よりも日照時間が短くなります。夜が長くなるため、部屋で過ごす時間も長くなる傾向があります。部屋で過ごす時間が長くなると、エアコンの暖房を使用する時間も基本的に長くなります。したがって、冬は電気代が高くなりやすいのです。
電気代を効率よく節約する方法
パナソニックが発表している「冬のエアコン節約術 おすすめランキング」の1位から3位は次の通りです。 1位:エアコンの掃除をこまめに行う 2位:設定温度を上げすぎない 3位:風量は自動に設定する これらに加えて「窓の遮熱対策をする」「サーキュレーターを併用する」「室外機周辺を掃除する」ことを勧めています。電気代を節約したい方は、参考にするとよいかもしれません。ここからは、上位3位について詳しく解説します。 ・エアコンの掃除をこまめに行う エアコンの掃除は、基本的にフィルターの掃除を意味します。ダイキンが2022年に行った調査によると、10年以上前のエアコンと約3年分のホコリがたまったフィルターを用いて行った実験によると、フィルター掃除を行うことで無駄な消費電力を48.9%削減できるようです。 また、パナソニックの資料によると、フィルターを1年間掃除しないと、年間で25%の電気料金を無駄にしてしまうそう。エアコンの掃除は、電気代の節約において重要な取り組みといえるでしょう。 ・設定温度を上げすぎない 環境省が発表している資料によると、暖房の設定温度を1度低くすると約10%の消費電力を削減できます。したがって、設定温度を上げすぎないことでも電気代を節約できます。肌寒く感じる場合は、加湿器などを使って湿度を上げるとよいでしょう。あるいは、サーキュレーターを併用して、室内の空気を循環させることでも暖かく感じられることがあります。 ・風量は自動に設定する 自動運転の特徴は、設定温度に素早く到達するようにコントロールしながら運転することです。エアコンの消費電量力は、設定温度に到達するまでの間に大きくなります。したがって、自動運転を活用すると、風量を常に「弱」に設定しているケースなどよりも電気代を節約しやすくなります。