M-1王者・令和ロマン髙比良くるまさんが考える「すぐに伸びる人」の確かな条件
2023年のM-1優勝を経て、配信やテレビ、ラジオなど今や数々のメディアでお見かけする令和ロマン。30代に入ったばかりで多方面に活躍するお二人には、同世代やその下の世代からの支持もたくさん集まります。 【この記事の写真をもっと見る】 髙比良くるまさんは、11月8日に初の著書『漫才過剰考察』(辰巳出版刊)を出版しました。吉本興業のプロフィールに趣味は分析と書くくるまさんが、M-1や漫才を過剰なまでに考えて文章に起こした一冊になっています。 9月に30歳を迎えたくるまさんには、一つ変化があったそう。現在の心境、また、後輩たちを見る中で気づいた「伸びる人」の特徴を教えていただきました。
くるまさんが思う「すぐに伸びる人」とは
――令和ロマンのお二人が昨年M-1で優勝されて、経歴とか年齢に関係なく、成功する人はすぐに成功していく現象が目立つようになった気がしています。くるまさんから見て「すぐ伸びるだろうな」って人のイメージは何かありますか? 決め付けられるヤツが早くに成功していくんじゃないですか。 今は選択肢が無限にあるから、僕の運命論みたいに「こうなったらこうだろう」って思わないと進めないんですよね。だから、間違ってるかもしれないけどとにかく決めて進まないとって、後輩とかを見てて思いますね。 膨大じゃないですか、見れるもの、学べるものが。YouTubeとかをちっちゃい頃から観てたら何にだってなれちゃう。だからこそもう、決めないと。 ――自分はこの道に進むと早くに決めるべき、と。 そうですね。もう決めるしかないですよね。別に決めたことは変わっていっていいんですよ。僕は初志貫徹みたいな考えは全然なくて。 ボーっとしてると動けなくなっちゃうんで、今の時代は。人を立ち止まらせるためのコンテンツが豊富にあるので。それこそ、こんなのここで言うのもあれですけど、新書を全部読んでる場合じゃないじゃないですか! ――(一同笑い) ビジネス書って、よくいじられるじゃないですか。「この本の内容を信じてもさあ」みたいに。そう言うけど、いやそれを一つ信じて進まないと進めないから!って。実際にそのビジネス書を足場にしてどんどん前に進んでる人がいるわけじゃないですか、世の中には。僕はそれでいいと思うんですよね。 「いっぱいやり方があるから、どうしよう」とか言ってたら終わりだから。立ち止まるのもそれはそれで大切なんですけど、後々後悔するくらいだったら決めてしまえって。僕から見た伸びそうだなって人は、決められる人が多いかもしれない。