「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文4)直ちに休業要請解除とはならない
クラスター限定なら問題ないと判断できるのか
東京新聞:あと、私の理解ができてなくて申し訳ないんですけれども、クラスターが万が一、発生して、新規の感染者が増えたとしても、それをクラスターに限定されているのであれば、ドットは下がっていくから問題ないというような判断ができるっていう理解でいいんでしょうか。 中野:もちろん戻らない場合もあると思うんですね。だからクラスターが原因で、クラスターで全部追跡しきれなくて、それが新たに広がっていくという効果もあると思うんですけれども、そういうことは込み込みのモデルになっておりまして、その上でクラスターというのは漏れていく部分よりも塞がる部分のほうが圧倒的に多いということが、いろんなところでクラスター発生の経緯を見ますと分かりますので、これはちょっと特別扱いしたほうがいい。ただ単に線がぶれたから全部アラートということになりますと、感度は上がるかもしれないですけど、鳴り続ける火災報知器のようなもので誰も信じなくなりますので、そこはちゃんと区別したほうがいいかなというふうに思います。 黒岩:クラスターが起きて、それがすぐ対応しないでいると、その方々があちこちに感染を広げちゃうこともありますよね。ずっと病院の中にいるわけじゃないですからね。ですからわれわれはその場合に、発表させていただきましたけど、C-CAT、Corona Cluster Attack Teamといったもの、これを整備しています。ですから病院とか福祉施設でクラスターが起きた可能性があるといったときに、そのチームがうわっと行って初期対応をして、そこをもう一気に拡大を防ぐという、こういう態勢も取っていますから、ですからこのクラスターの部分だけは特別扱いで、外しても大きな傾向に影響を与えることはないというふうに思っています。 中野:逆に言いますと、そういう対策をうまく取れなかったクラスターは感染者数も増えますので、3日で収まりません。4日、5日と続きます。だからそれはアラートにつながるというふうに考えています。