【ボクシング】日本Sフライ級王者高山涼深、挑戦者に「感謝」胃腸炎で延期のV3戦へ計量クリア
プロボクシング日本スーパーフライ級王者高山涼深(28=ワタナベ)が仕切り直しの3度目防衛戦に臨む。12日、東京・後楽園ホールで行われるフェニックスバトル124&DANGAN270大会(日刊スポーツ新聞社後援)で同級12位青山功(35=セレス)の挑戦を受ける。11日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット(52・1キロ)でクリア。青山は200グラム少ない51・9キロでパスした。 今年7月に行われるカードだったが、王者高山が急性胃腸炎を発症して延期されていた。日程をスライドして再設定されたV3戦だけに高山は計量クリア後、あらためて青山に謝罪を伝えた。延期直後にも関係者を通じて謝罪していたものの「直接(謝罪を)言えていなくて、人として(大事なこと)です。こうしてまた組んでいただいて。(青山らに)感謝しています」と言葉をかみしめた。 発症直後は担当医から2週間の安静と言われていたが「(青山サイドから)あらためてやってくれると聞き、ガムシャラに」(高山)と1週間後には体を動かし始めたという。食事面を改善して体調管理を徹底。実戦練習では、同門の元世界2階級制覇王者京口紘人(30)、元WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(30)らとマスボクシング(軽めのスパーリング)を消化してきた。 高山は「明日の試合は、高山涼深が強いと思わせる試合をしたい。作戦もあるので、内容は明日のお楽しみということで」と自信の笑みをうかべた。現在、世界ランキングではIBF7位を筆頭にWBA8位、WBO9位、WBC10位に入っている。世界に2度挑戦した元日本スーパーフェザー級王者で元東洋太平洋2階級制覇王者の渡辺雄二氏のおい。「世界」を見据える高山がトップギアでV3戦に臨む。