半世紀ぶりの味 札幌市〔地域〕
札幌市中央卸売市場で12日、国産のナガスクジラの生肉約1トンが上場され、水産業者らによる入札が行われた。捕鯨母船「関鯨丸」により北海道根室沖で捕獲、水揚げされたもので、3頭から取れた尾肉や赤身が市場に並んだ。最高値は1キロ約10万円だった。 ナガスクジラは今年、捕獲枠に追加され、商業捕鯨が実施されたのは半世紀ぶり。シロナガスクジラの次に大型で、癖のない上品な味が特徴。関鯨丸を運航する「共同船舶」(東京)の所英樹社長は「おいしさを北海道の皆さまにお届けしたい」と話した。