日本導入はどうなる? 2025年新型PCX125と新型NMAX125の装備やスペックを徹底比較
TFTフルカラースクリーンに期待
各種装備面を比較していこう。両車ともグレードは2種あり、PCXは「PCX125」と「PCX125DX」、NMAXは「NMAX125」と「NMAX125TECH MAX」となる。このグレードの大きな差は両車ともメーター周りである。PCX125DXは通常のメーター機能を備えた5インチのTFTフルカラースクリーンを備え、NMAX125TECH MAXはLCDタイプの通常のメーターの下に4.2インチのTFTフルカラースクリーンを備えている。どちらもスマートフォンと連動して様々な情報を表示することができるのだが、PCXがスマートフォン経由でしかナビゲーションシステムを使えないのに対して、NMAXはヨーロッパにおいてはGarminナビゲーション3を無料で使用できるようになっている。画面の大きさはPCXの方が大きいが、通常の情報を表示するメーターを別に持つNMAXの方が視認性が高く、ナビゲーションが使用できることを考えるとここはNMAXに軍配が上がることになるだろう。ただ、このナビゲーションが日本仕様で使えるかどうかはまだ未定だ。また、NMAXは標準車でもスマートフォンとの連携機能を持つが、PCXはDXのTFTフルカラースクリーンしかスマートフォンと連携はできない。 シート下のラゲッジスペースはPCXが30.4L、NMAXが25LでPCXの方が大きく、オプションにスマートキー連動タイプのトップケースが用意されるなど積載についてはPCXの方が一歩先を行っている。スマートフォンなどの充電に使用できるUSBソケットは両車ともUSB-Cタイプを1口備え、スマートキーも両車とも標準装備だ。 TFTフルカラースクリーンを備えることで格段に使い勝手が良くなることを考えると、「PCX125DX」と「NMAX125TECH MAX」が魅力的である。ちなみにイギリスでの価格を見てみると、「PCX125」と「PCX125DX」はまだ未定、「NMAX125」が£3,600.00、「NMAX125TECH MAX」が£3,900.00となっている。「NMAX125」と「NMAX125TECH MAX」の価格差は約8%程度なので、現行のNMAX ABSが34万5000円なので、新型にモデルチェンジして10%程値上げしたとすると37万9500円(税別)、TECH MAXはその8%アップで40万9860円(税別)となる。PCXは現行の125ccモデルが33万円(税別)なので、この10%アップで36万6300円(税別)程度、DXは39万5000円(税別)あたりになるのではないだろうか。 いずれにしても魅力的な両車だが、おそらく両車とも年明けのモーターサイクルショーでお披露目になるだろう。導入グレードなども未定だが、PCXは160が、NMAXにはNMAX TURBOが同時に発表される可能性がある。部分的には協業もしているホンダとヤマハだが、このクラスでは真っ向から対決しているだけに色々と期待が膨らんでしまう。