フランス語を話せない柴咲コウがフランス語での映画主演を決断した理由
フランスの地で演じたからこそ小夜子を体現できた
感情を極限まで抑制した、青い炎のごとき小夜子の佇まいに魅了される本作。柴咲さんは現場で「小夜子としてある」ためにどんな準備をし、何を心がけていたのか。 「今回は、フランスの地で撮影していたのが大きかったですね。助かったな、と思いました。 小夜子は、『堂々としていないと生きていけないじゃん! 』『男女関係なく仕事してんだ、こっちは! 』みたいな気迫、強さを備えた人です。私自身フランスにいる間、小夜子をまとっていなくても『ちゃんとしていないといいように処理されちゃうなあ』とか『言いがかりをつけられないよう気を付けよう』といった緊張を感じたことがありました。 なので小夜子を演じるにあたっても、自然体でそういう雰囲気を醸し出せていたような気がします。そういう意味では、『パリにずっと住んでいた日本人が出張で日本に来た』という設定での日本ロケだったら、小夜子の佇まいは出せなかった。『パリに10年住んでいる自立した女性』を、フランスで演じたからこそ体現できたのだろうなと思います。 小夜子という人は、内に秘めたものがあり、ミステリアスで、何を考えているか表情からはうかがいにくい女性です。その一方で意外と歩くのが早かったり、颯爽としていたり、自転車をテキパキこいでいたり。 しっかりした一人の人間として、そういう行動の速さみたいなものはあったほうがいいのではと思いながら演じていました。ご一緒していた青木崇高さんからは、『今日もすごく姿勢がいいね~! 』と言われていましたね(笑)」 ---------- 柴咲コウ NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(17)で主演を務め、近年では映画『沈黙のパレード』『月の満ち欠け』『Dr.コトー診療所』(22)、『君たちはどう生きるか』(声の出演)、『ミステリと言う勿れ』(23)など話題作やヒット作に出演。音楽活動では昨年12月に全国ツアーを開催するなど、俳優、アーティストとして幅広く活躍。 ---------- ---------- 『蛇の道』 何者かによって娘を殺された男、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)。偶然出会った心療内科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。 アルベールの娘は、誰に、なぜ殺されたのか。事件の思いがけない首謀者とは。国境を越えた<徹底的復讐>の先に待ちうける真実とは──6月14日(金)全国劇場公開。 公式サイト https://movies.kadokawa.co.jp/hebinomichi/ ---------- メイク:川添カユミ Kayumi Kawazoe スタイリスト:柴田 圭(tsujimanagement) アイテム ・シャツ 231,000円 ・スカート 442,200円 2点ともBottega Veneta(Bottega Veneta Japan) ・ネックレス 528,000円 ・ピアス 1,001,000円 ・バングル 539,000円 ・リング(右手) 220,000円 ・リング(左手) 385,000円 5点ともMESSIKA(メシカジャパン) ・サンダル 214,500円/Gianvito Rossi(Gianvito Rossi Japan) ※全て税込価格です ーーーーーーーーーー 【問い合わせ先】 ・Bottega Veneta Japan tel:0210-60-1966 ・メシカジャパン tel:03-5946-8299 ・Gianvito Rossi Japan tel:03-3403-5564
上田 恵子(ライター)