2月23日は「富士山の日」、静岡県では学校の授業がお休みに
2月23日は「富士山の日」。静岡、山梨県ではこの日、富士山関連の催しがいっせいに開催されたほか、小中学校や高校では、授業が休みになる学校もあり、富士山について考え、学ぶ日となっている。
富士山の日って?
静岡県と山梨県は、平成10(1998)年に富士山憲章を制定し、憲章の理念にもとづいて静岡県は平成21(2009)年に、山梨県は平成23(2011)年にそれぞれ富士山の日条例を制定して毎年2月23日を富士山の日としている。 平成25(2013)年には富士山がユネスコの世界文化遺産に登録され、以来、富士山の日の知名度も徐々に上がってきているようだ。今年も2月23日は周辺自治体や県を中心に富士山に関するさまざまな催しが開催された。
静岡県では授業をお休み
静岡県教育委員会によると、静岡県では、県内87校ある県立高校で授業を休業とし、富士山の麓にある富士宮市でも市内の小中学校計34校の授業を休業にした。 富士宮市ではこの日、富士山登山道の歴史について学ぶ講座や富士山関連の郷土資料の展示、富士山の溶岩について学ぶイベントなど市内各地で富士山に関係する様々な催しが開催され、授業が休みになった子供たちが参加して賑わいをみせた。 富士山本宮浅間大社では、「ぶじさんカルタ」の大会が午前10時から開かれ小学生60人が参加。子供たちは「お日様が 織りなす光 ダイヤモンド富士」「湧き出づる 富士の名水 湧玉池」など富士山をうたったカルタを通して、富士山の名所や歴史などを学んだ。
静岡市の日本平ホテルでは、川勝平太静岡県知事、後藤斎山梨県知事らが共同代表を務める「『富士の国』づくり推進会議」による「富士山の日」フェスタが開かれ、両県知事や富士山世界遺産国民会議の遠山敦子理事長、富士山議連の国会議員、両県職員や富士山周辺自治体職員らが参加した。 同フェスタは静岡と山梨県で交互に毎年開催されている。式典を通して静岡県と山梨県が連携して富士山を国内外に発信していくことを改めて確認、昨年6月に山梨県富士河口湖町に開館した富士山世界遺産センターの秋道智彌所長も出席し、世界文化遺産にかかる活動の人材を日本全体に広げていくように求めた。富士山世界遺産センターは静岡県も今年12月に開館を予定しており、今後は山梨、静岡の両県の富士山世界遺産センターが連携して世界文化遺産の活動を担っていくという。 富士山を展望する名所としても知られる東名高速道路・富士川サービスエリアでは、富士山の日に合わせて富士山や駿河湾が一望できる観覧車「フジスカイビュー」が、この日オープン、富士川サービスエリアには午前中から大勢の人が訪れた。しかし、「春の嵐」模様の天候となったこの日は、富士山も雨雲の中に。午前中は主役が見えない富士の日となったが、午後になると雲の切れ目から富士山が姿を現し、オープン記念に合わせてフジスカイビューを訪れた人たちは地上60メートルの高さから一望する景色を楽しんだ。