筋肉だけで10kg増!“なんとなくボディメイク”男子が大会出場で激変レベルアップ!【筋トレビフォーアフター】
「筋トレは高校生からやっていましたが、トレーニングも食事もYouTubeの見よう見まねで、『とにかくいいサプリを摂って、いっぱい食べれば良い』くらいに思っていたので、プロテインやBCAA、クレアチンなど様々なサプリを摂取しつつ、毎日お菓子や中華料理、マックなど高カロリーな物を食べていました。やみくもに増量に注力した結果、肥満ではないけれど思うようにボディメイクが進んでいる感じでもない……という体型でした」 【写真】筋肉量+10kg!中村嵩さんの変化一覧。そして、バキバキからゴリゴリへ……
そんな中村嵩(なかむら・しゅう/31)さんが加速度的な変化の転機を迎えたのは、フィットネス文化の盛り上がりだった。 「24、25歳くらいのころ、メンズフィジークが流行り出し、サーフパンツだったら抵抗がないし私も一度出てみようと思い、26歳に初めてメンズフィジークに出場してみました。そこから、徐々に本格的なボディメイクに興味が出てきて、食事やトレーニング方法にこだわり始めました」 まずは食事を改善。カロリー制限を主軸として、栄養バランスを整えた。野菜、鶏肉、魚、白米といった健康食をメインに、独自に体質に合った食材も探した。 「毎日欠かさない食べ物は、納豆、めかぶ、キムチです。1日に1回必ず納豆1パックにめかぶとキムチを混ぜて食べるのですが、食べる前に比べてお腹を壊すことがほとんどなくなり、体調の悪い日がなく一定のコンディションでトレーニングを続けることができています」 大会に向けてのダイエットでは失敗も経験したという。 「カロリーを大幅に削りすぎ(約1500kcal以下)てしまったことです。仕事も集中できないし、肌も荒れてトレーニングもまともにできませんでした。体重は10kg近く落ちたのですが、同時に筋肉も落ちた感覚があり、また脂肪も落ち切れたとは言えない中途半端な身体になってしまいました」 「きちんと脂肪を落とせるようになったのは、高い目標を立てず“ゆっくり半年以上の長期的な食事制限を行う”という学びからでした。2カ月などの短期的なダイエットを行うと、強いストレスによりリバウンドしてしまう可能性が高いと思います。私もそうでした」 また、週に5日のトレーニングと生活を両立するために試行錯誤も繰り返した。 「はじめは平日の仕事終わり、夜ご飯を食べてからジムに行っていました。そうすると20時ごろになりすごく混雑していて、使いたい器具が使えずにかなりのストレスを感じましたし、妻との時間もあまり取れませんでした。現在は早朝にトレーニングに行ってから仕事を向かうことで、ジムでの混雑も回避でき、妻と過ごす時間も増えました」 “朝トレにしたことで自律神経が整い、睡眠の質も向上したような感覚がある”と中村さんは語る。健康的なボディメイクにより身体が変化するにつれ、日常生活に身体の不調がほとんどなく風邪もあまり引かなくなったという。 こうして体重が筋肉量としてプラス10kg、体脂肪率は20%から10%という理想的な変化をみせ、大会での順位も上がっていき、理想像も変化していった。 ※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
「トレーニングをしていくうちに『脚も見せたい!力強いポーズを取りたい!』という気持ちが強くなり、クラシックフィジークやボディビルに憧れを持つようになりました。去年はゴールドジムジャパンカップのクラシックフィジーク部門で4位だったので、今年は優勝を狙っています」 「今年はクラシックフィジークに加えてボディビルにもエントリーしたので、自分の身体がどこまで評価されるのか楽しみです。来年以降はJBBF主催の大会に出場したいと考えています」
取材:にしかわ花