ディープフェイク「セルフ救済」に続き…各所で集会、力を合わせる女性たち=韓国
6日午後7時、ソウル普信閣で緊急集会
ディープフェイク(画像・音声合成技術)を用いた性犯罪に対する政府の積極的な対策を求める緊急集会が6日午後7時、ソウル鍾路(チョンノ)の普信閣(ポシンガク)で行われる。ソーシャルメディアを中心に女性たちが自ら性犯罪チャットルームを見つけだし、行動規則を共有したりするなどの「自力救済」に乗り出したのに続き、オフライン空間でも集まって政府に対策を求めているのだ。 全国の144の女性・人権・市民社会団体などは6日午後7時、ソウル普信閣で「不安と恐怖ではなく日常を勝ち取ろう!」をテーマに、テレグラムディープフェイク性暴力対応緊急集会を行うことを5日に明らかにした。彼らは「ソラネット、ウェブハードカルテル、テレグラムでの性搾取など、デジタル性犯罪が相次いでいるが、政府の対応は不備だっただけでなく、むしろ(尹錫悦大統領は)『構造的性差別はない』と主張した」として、「現政権の反女性人権的基調により、女性政策が深刻に退行した一方、オンライン男性文化はプラットフォームの収益構造とデジタル技術に乗って今回のテレグラムディープフェイク性暴力事態にまで至った」と批判した。 ソウル在住の大学生を中心とした「女性嫌悪暴力糾弾共同行動」(以下共同行動)は今月21日午後3時、ソウル地下鉄4号線恵化(へファ)駅2番出口前で「ディープフェイク性搾取厳罰要求」デモを行う。「作った者、売った者、見た者をすべて処罰せよ」というスローガンの下、違法合成物をはじめとする性搾取物を作成、流布、販売、所持した者をすべて処罰する制度を政府と国会に求める計画だ。共同行動は「n番部屋事件当時、ディープフェイクだけでなく性搾取物を作成、流布する団体ルームが数百に達することを確認しながらも、国はその深刻さをわい小化し、被害を傍観した」として、「手段と方法を選ばずに加害者を厳罰に処すとともに、被害者を保護し、デジタル性犯罪を根絶するよう求める」と述べた。ソウル地下鉄4号線恵化駅は、2018年に違法撮影問題に抗議する数万人の女性たちが集まってデモをおこなった場所だ。 ソウル女性会などが立ち上げた「ディープフェイク性犯罪OUT共同行動」は13日から27日まで毎週金曜日午後7時、江南(カンナム)駅10番出口前で、先月30日に開催した「#ディープフェイク性犯罪OUTスピーチ大会」を続ける。韓国サイバー性暴力対応センター、韓国性暴力相談所、韓国女性団体連合などは10日午後7時、ソウル麻浦区(マポグ)の中部女性発展センターで「日常を脅かすサイバー空間の女性主義的転換のために」と銘打った緊急討論会を行い、ディープフェイク性暴力事態に対する法制度的対応策などを模索する。 チョン・インソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )