SMC×CKD 機械業界で空気圧機器を扱う会社を比較【ライバル企業の生涯給与】
【ライバル企業の生涯給与】 スマートフォンや自動車、飲み物、菓子……周囲を見渡せばさまざまなモノであふれています。そのほとんどは工場で作られます。人の手ではなく、機械によるファクトリーオートメーション(FA)が主流です。 【写真】ゼリア新薬vsツムラ 健康増進に役立つ新薬で知られる2社を比較 FAではさまざまな機械や技術が活躍しています。なかでも空気圧機器は重要な役割を担っています。耳慣れない単語かもしれませんが、一言でいえば空気圧を使ってモノを動かしたり、押さえたり、つかんだりする機器です。 今回は機械業界で空気圧機器を扱う「SMC」と「CKD」の社員待遇を比較してみます。 SMCは1959年に焼結金属工業として設立。現社名は「Sintered Metal(焼結金属)Company」に由来します。空気圧機器を中心に自動化制御機器の製造・販売を行う世界的リーダー企業。自動車、食品、医療など幅広い業界で採用され、アイスクリーム製造工程の衛生管理にも貢献しています。 CKDは43年、日本航空電機として設立され、45年に中京電機に変更。この社名と「Creative knowledge for Development(発展のための創造的知識)」から現社名となっています。空気圧機器、流体制御機器、自動化機器の開発・製造・販売などを手掛けます。精密制御技術を得意としています。 業績はどうでしょうか。2024年3月期(連結)で比較してみます。売上高はSMCが7769億円、CKDが1344億円。営業利益は1962億円と131億円、純利益は1783億円と83億円です。 有価証券報告書によると、社員の平均年収はSMCが846万3000円、CKDが697万1000円。役員報酬は1人あたり平均で4090万円と2750万円です。 年代別の推定年収は、30歳時はSMCが692万円、CKDが566万円。40歳時は859万円と703万円、50歳時は970万円と793万円となっています。 生涯給与はこうです。 ▽SMC…3億1000万円 ▽CKD…2億5400万円 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はSMC6566万円、CKD5463万円です。85歳時は168万円と243万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。 (データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)