流通3団体 経産省ヒア 7―9月見通し 需要低調、価格転嫁道半ば
全国鉄鋼販売業連合会(会長=井上憲二・明治鋼業会長)、全国コイルセンター工業組合(理事長=小河通治・小河商店社長)、全国厚板シヤリング工業組合(理事長=中島克英・富士鉄鋼センター社長)の鉄鋼流通3団体は27日までに経済産業省ヒアリングを行い、2024年度第2四半期(24年7―9月期)の需要見通しを報告した。需要環境は盛り上がる雰囲気はなく、夏場の猛暑や夏季休暇も重なり、好転は見込みにくく、秋口に多少改善する見方もあるが望みは薄いと予見。自動車は認証不正問題で不透明な上、造船は3―4年の手持ち工事を抱え安定しているのに対し、建産機は振るわない。建築は大型物件でも工期延長などが散見、盛り上がりを欠く。需要低調な中、流通の価格転嫁は道半ばで、高値玉の入荷により収益圧迫を警戒する。