“8度目の正直”なるか 横山武史騎手を鞍上にスプリンターズSで悲願のGI制覇へ
重賞4勝を挙げるナムラクレア(牝5、栗東・長谷川浩大厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)でGI初制覇を狙う。 【写真】現役屈指の“スプリントガール”ナムラクレアのこれまで ナムラクレアは父ミッキーアイル、母サンクイーンII、母の父Storm Catの血統。4代母のクープドフォリー(Coup de Folie)は名繁殖牝馬。近親には名種牡馬のマキャヴェリアン(Machiavellian)、92年のジャックルマロワ賞を制したイグジットトゥノーウェア(Exit to Nowhere)、93年の仏最優秀2歳牝馬のクードジェニー(Coup de Genie)、04年の凱旋門賞を制したバゴなど、名馬がズラリと並ぶ。きょうだいの成績も優秀で、自身を含めてJRAでデビューした8頭中6頭が勝ち上がっている。 ここまで18戦5勝。重賞は21年の小倉2歳S、22年の函館スプリントS、23年のシルクロードS、キーンランドCの4勝を挙げている。しかしながらGIには7回参戦して、昨年と今年の高松宮記念で僅差の2着に敗れるなど、惜しくも戴冠には手が届いていない。 今回は「8度目の正直」をかけて、3年連続でのスプリンターズS参戦となる。休み明けだった前走のキーンランドCでは5着に敗れたが、直線でスムーズさを欠いたもの。決して力負けではなく、5歳秋でも元気いっぱいだ。このレースは一昨年が2番人気で5着、昨年が1番人気で3着だが、いずれも着差は0秒2。舞台相性にも不安はない。 主戦の浜中俊騎手が騎乗停止中のため、横山武史騎手との初タッグとなるが、1週前追い切りで好感触を得たよう。ならば心配する必要はないだろう。年齢を考えると、GI参戦の機会はあまり残されていないだけに、今度こそは悲願成就といきたい。