京都大右腕 阪神2軍との“ドラフトテスト”に負けたけど合格?
実は、阪神の某フロントが、こんな話をしていた。「東大卒のプロ野球選手の多くは、プロとして結果を残せなくとも、その頭脳明晰さを買われてフロントマンとして活躍している。中日の井出さんやソフトバンクの小林至さんがそうだろう。入る前から、こういう話をするのは、田中君には失礼だが、引退後は、京大理系の頭を活かしてフロントマンとして育ってくれればいいのではないか。今の野球は、コーチよりもフロントの仕事が重要になっている。その意味で田中の指名はありだ」。 そういう含みがあるならば悩む必要もないか。阪神は、1位指名には、即戦力の大学、社会人の投手を狙っているようだが、上位指名での田中獲得に本腰なのだ。 当の田中は、「進路については、まだ決めていません。遅くとも9月中までには結論を出したいと思っています」と語った。国立大ドラフトコンビとして話題を集めている名古屋大の七原優介投手は、早々と社会人のトヨタ自動車へ進むことが内定させているが、田中は、まだ社会人の道を模索しておらず、プロ志望の決断を下すことが濃厚となっている。阪神の熱烈ラブコールを受ける田中の関西学生最後シーズンは30日の立命戦から開幕する。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)