「サビを落とせば新たな野望が!」潮風に当たったエイプをメンテ&カスタム!━━2【プロカメラマンの作業記録】
「シングルエンジン+モノサスのダートラ車」って?
以前にはJAZZでローライダーっぽいカスタムをしたことをご覧いただきましたが、次はXR風味のワイルド路線も良いな、と。でもですね、XRは2本サスで、エイプはモノサスなんです。 そのために2本サスにするのも、どうなんだ? 不可能ではないがモノサスの良さも捨て難いしなあと考え込んでいると、雑誌関係の古い友人であり、サンダンス広報を担当する“マコナベ”ことチョッパージャーナル編集長である渡辺まこと氏が良いことを教えてくれました。 1本サスで単気筒のダートラ、ありますよって。 「マジか! そんなの知らなかったよ!」と珍しく電話口で大声を発してしまったワタシ。画像を送ってもらうと、いかにも走りそうなシングルエンジン+モノサスのダートラ車=Single XXXtasyにヤラレてしまったのです。 スイングアームとシートの位置関係や、アーム造形の再現性や、サス構成の造りの再現には無理があるかもしれませんが、こんな雰囲気を目指してやってみようと考えたのです。基本はSingle XXXtasyを目指しつつ、ストリート&草レース対応と欲張った仕様にしたい。 今回はハードル高すぎて、道のりは相当遠いかもしれませんね(しみじみ)。 (続く) ■個人的には未知のマシンだったのですが、ビビっときた“Single XXXTASY”。ビューエル系のエンジンを搭載しているという貴重な車両。モノサス構造はトラディショナルなヤマハのモノサスを思い出させる斜め直押し。エイプはリンクを介した、ほぼ垂直型ですね。塗色は別としても、こんな軽快なイメージにしたい! ■同車の左側面図。エキパイはすっきりしたストレートなデザインにヒートガード。ステップ周りはこんなゴージャスな削り出しは無理かな~。 ■解像度が低いけれど、別の個体のメモ画像でシングルシートのデザインを見てください。スイングアームの補強部分が細めになっていて、ただものじゃなさそうな車体なんですが……。 レポート●小見哲彦 写真●小見哲彦、渡辺まこと 取材協力●サンダンスエンタープライズ、チョッパージャーナル 渡辺まこと(スーパーXR他、車両画像提供) プロフィール●小見哲彦 無類のバイク好きカメラマン。 大手通信社や新聞社の報道ライダーとしてバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を2021年より依頼されている。