X/Twitterはオワコン?「ツイッターはおしまい」は事実か、さまざまな面から考察
たとえば国内の人気Twitterクライアントには「feather for Twitter」がありましたが、API有料化を受けて2024年7月現在、配信停止されています。なお後継アプリとしてはMastodon アプリ「feather for Mastodon」が配信されており、ユーザーがX以外のSNSに流れたとは言えそうです。 XがAPIを非常に高額な価格帯で有料化したことは「ブラウザ版ユーザーの離反」は招かなかったものの、「アプリ版ユーザーの離反」を招いた可能性がありそうです。 Instagramとのユーザー数の差を埋めるほど、Xのモバイルアプリが爆発的な人気を呼んでいるという傾向も特に見受けられないため「XのモバイルアプリがInstagramをすぐすぐに抜く」のは2024年7月現在、あまり現実的ではないかもしれません。 ■インプレゾンビの誕生
2023年7月にXがクリエイター向けの広告収益分配プログラムを開始した結果、閲覧数によって収益が与えられるようになり、いわゆる「インプレゾンビ」が誕生しました。 インプレゾンビはトレンドワードに反応して意味のないポストを連投したり、話題のポストに無意味な返信をつけたりするユーザーのこと。インプレゾンビにより、Xのタイムラインの質が落ちた側面はあるでしょう。 インプレゾンビの大量発生によって「Xがユーザーから見放された状態にあるか」は2024年7月現在、なんとも言えない点です。少なくとも筆者が調べた限り、名称変更後のXは基本的には想像以上に健闘しており、思ったほど「オワコン」とは言えない様子のためです。 ただしインプレゾンビを嫌うユーザーはかなり多数存在しており、タイムラインの品質保持という面では対策が求められるでしょう。タイムラインの質の悪化が続くと、段階的に離脱するユーザーは増えるかもしれません。
X/Twitterは今後どうなる?
モバイルアプリ版では苦戦傾向が見られるX/Twitter。とはいえブラウザ版ではInstagramと比較してもかなり善戦しており、想像以上に健闘していると言っても良いのではないでしょうか。 「オワコン」という声は文字通りの「オワコン」というより、なじみ深いTwitterのサービスが大きく変わっていくことへのユーザーの悲しみの現れだと言えるのかもしれません。 そんなXは、今後はスーパーアプリ化に向けて舵を切ると思われます。具体的には2023年10月、米The Vergeが「イーロン・マスク氏が今後Xを金融中心のアプリとする方向性を従業員に漏らした」と報じました。 Xでは個人間送金サービスを2024年内に開始予定であり、全米14州で送金に関する免許も取得済みと報じられています。日本での送金サービスの実施時期はまだ不明ですが、将来的なサービス展開が期待されます。
オトナライフ