豪中銀、12年ぶり高水準に金利維持-主要中銀の緩和サイクルに乗れず
(ブルームバーグ): オーストラリア準備銀行(中央銀行)は24日の金融政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を12年ぶりの高水準である4.35%に据え置くと決定した。据え置きは7会合連続となる。
世界の主要中銀が相次いで緩和サイクルに入る状況でも、豪中銀は根強い物価上昇圧力への警戒を緩めることができない。ブルームバーグが調査したエコノミスト34人全員が金利据え置きを予想していた。
ブロック総裁は政策決定発表後の記者会見で、「今回は利上げをはっきりと検討していない。金利は当面は現状維持になるだろう」と発言。「短期的に政策委員会は利下げを想定していない」としながらも、「どちらの方向にも対応できることが必要だ」と語った。
政策委は声明で、「インフレ率を目標に戻す政策委の決意は引き続き固い。その結果の達成に必要なことを行う。インフレ率が持続的に目標レンジに向かうと政策委が確信するまでの間、政策は十分に景気抑制的であり続ける必要があろう」と説明した。
投資家の間では、豪中銀の目先の利下げ期待が後退し、金融政策に敏感な3年債利回りは3.55%とほぼ変わらず。豪ドルは2023年7月以来の高値近くに上昇した。スワップトレーダーが織り込む12月会合での利下げ確率は、ほぼ五分五分となっている。
中銀声明の主な内容は次の通り。
豪中銀総裁の他の主な発言は次の通り。
原題:RBA Holds Key Rate at 12-Year High, Defying Global Easing (2)(抜粋)
--取材協力:Toby Alder.
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Swati Pandey