「韓国サッカー、どうしたの?」直球質問の数々に韓国スポーツ紙の敏腕記者が本音で回答!「日本人選手の闘争心は大きく変わった」【現地取材】
指導者も勉強しないと生き残れない時代になった
――少子化のために、アスリートになろうとする人が減っていることもありますか? 金「少子化は国家的な問題であるだけに深刻な問題であり、それによってアスリートになろうとする人の数が減るのは仕方がない状況です。 スポーツ界でも対策を講じるために工夫をしているのですが、どのように考え方が転換しているかというと、人口に対する体育活動人口の割合を増やすべきだという方向にパラダイムが変わってきています。スポーツに対する認識を新たにしなければならないという話がたくさん出ています。 ポジティブなのは、スポーツに対する価値観が以前より高くなったということです。今はかならずしもエリート選手として成功しなくても、スポーツ経験者が、社会的にさまざまな分野に進出できるという認識が広まり、さまざまな層で子どもたちにスポーツをさせることが多くなっていますし、また、趣味としてでも運動をさせようという雰囲気が形成されています。 最近、趣味で小学生の子どもに水泳をさせることが多いのですが、人気がありすぎて授業を受けられない生徒がいるほどです。サッカー教室もそうです。幼い頃からスポーツを身近に感じさせ、ひとつの種目にこだわらず、さまざまな種目のスポーツをさせようとする保護者が増える傾向にあります。日本もそうだと思いますが、最近は韓国もさまざまな種目でスター選手の影響でスポーツをやろうとする子どもたちが増えています」 ――今は、古い指導法から新しい指導法に移行している時期だと思いますが、この期間はしばらく続くのでしょうか? 金「指導者のパラダイムシフトは継続しているし、これからも継続すると思います。サッカーだけではなく、すべての種目において、外国人指導者の需要も増えています。 韓国も各種目の有望株が不足して奨励プログラムをたくさん作りましたが、今は状況が変わってきています。主要種目は有望選手発掘システムをしっかり整えているので、有望選手がどんどん出てきている状況です。 今は、世界的な指導者を輩出することが重要だという共通認識が形成されています。例えば、韓国プロサッカーリーグ(Kリーグ)のイ・ジョンヒョ監督(光州FC)は、選手時代はスター選手ではありませんでしたが、今はとても人気のある指導者です。彼が指導しているサッカークラブは予算が少ないにもかかわらず、先進的な戦術を導入するなどの努力で、昨シーズン、光州FCがリーグ3位になり話題になりました。 このように、指導者の力量によって選手もファンも歓喜して動く時代になりました。 以前と違って、指導者も勉強しないと生き残れない時代になりましたが、これは良い変化だと思います」 韓国サッカーは、新たな時代を迎えつつあるようである。 取材・文●石田英恒
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