50代から始める投資4つのポイント「預金は油断して使ってしまう」新NISAと個人向け国債 FPが解説
ようやく子育てが一段落して、今までできなかった「資産形成にチャレンジしたい」「やってみたいけど何から始めたら良いか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか? そこでファイナンシャルプランナーの山口京子さんに50代からの投資の始め方とともに、資産形成の4つのポイントについて教えてもらいました。 【動画で見る】人生100年時代のバラ色老後マネープラン
資産形成の第一歩 まずは自分を知ることから始めよう
10月7日に愛知県半田市で行われた山口さんの講演「一生安心して暮らせるお金のお話」には、50代から60代以上の男女を中心に66人が集まりました。山口さんは「人生100年時代、一度人生を上から俯瞰して見ることは重要」と話します。20歳から40年間働いたとして60歳。60歳からさらに40年間生きたとして100歳です。老後期間がとても長いことがわかります。 日常的にかかるお金のほかに、車やリフォーム、結婚援助金などの一時的な支出、さらには介護費用なども必要になってきます。
産形成を始めようとしている50代は、会社員として安定的な収入が入る最後の世代。会社では役職や責任が増す世代で、収入面ではピークを迎える一方、近い将来訪れる老後の生活に備える年代でもあります。また、子どもも独立し、教育費の負担が減るため、老後の資産形成を始めるには適したタイミングだといえます。 山口さん: 「50代後半の人はバブル期のすごく良い時期を覚えている世代なので、意外と投資をしていない人が多いです。金融庁が2021年に発表した調査によると『50代女性の59パーセントは投資を行わない』と答えているんです」 そんな50代に伝えたい資産形成に大切な4つのポイントを紹介します。
老後に必要なお金を具体的に把握しよう
1.健康寿命までのやりたいこと リストの作成 1つ目は「健康上の問題がなく日常生活を送れる期間」までにやっておきたいリストを作ることです。例えば愛知県の男性の健康寿命は72.85歳、女性は76.09歳。ここまでにやっておきたいことをリスト化します。 山口さん: 「やりたいことがないと、自分が亡くなるときに金融資産残高がピークに達するんです。せっかく貯めたお金を使わずに亡くなる。それじゃあ『何のためにお金を貯めていたの?』って。まずは健康なうちに自分が本当にやりたいことって何なのか、何でもいいから書き出すんです」 ポイントは、近い将来やりたいことと、遠い将来やりたいことに分けて書くこと、と山口さんは言います。 「お金を考えることは人生を考えることなんです。やりたいことを書き出して整理することで、やりたいことに対して、何年後までにどれぐらいお金が必要だな、といったことまで考えられるようになります」