50代から始める投資4つのポイント「預金は油断して使ってしまう」新NISAと個人向け国債 FPが解説
4.元本割れしない資産を活用
元本割れしない資産でおすすめなのが「個人向け国債」。国債とは国が発行する債券のことで、お金を借りるときに発行する借金の“借用証書”のようなものです。つまり、「国債を買う」ことは、「国にお金を貸して、その証拠に借用証書を受け取る」こと。投資の見返りに得られる利子は半年ごとに支払われ、元本は満期になると戻ってきます。この利子と元本の支払いは国が責任をもって行うため、安心です。さらに、実勢金利が低下しても、年率0.05%の金利は最低保証してくれます。 山口さん: 「普通預金にお金を預けておくと、人は油断するんです。例えば『500万円ある』とか『100万円貯まった』となると、自分のために『ご褒美でこれ買おうかな』となりますが、個人向け国債に投資しておくと、普通預金の残高には反映されず、全く別のお財布に入るので、確実に使わずに取っておけます」
50代から始める資産形成 まずは行動を起こそう
新NISAのつみたて投資に個人向け国債、どちらも50代からすぐに始められる資産運用です。世の中の景気の動きに一喜一憂しない“ブレない投資”を望むのであれば、まずはしっかり土台作りをした資産形成が大切。普通預金という財布に貯めて、第2の財布として堅実に増やせる定期預金や個人向け国債を利用。あとは新NISAでつみたて投資を選べば、リスクが限りなく少ない「ほったらかし投資」で老後も万全です。
■山口京子さん 愛知県名古屋市出身、金城学院大学卒業。ファイナンシャルプランナー。フリーアナウンサーからお金好きが高じ、2000年よりファイナンシャルプランナーに。プライベートでは、マイホーム購入後、持ち前の貯めワザにより住宅ローンを2年で完済。テレビ出演のほか、「KOKUSAIには愛がある in あいち」イメージキャラクターに就任。新刊「お金も人生も薔薇色!老後計画」はじめ著書多数。
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