日大ラグビー部寮内で「大麻の強要や窃盗被害」、元部員らが調査徹底求める
日本大学ラグビー部の寮内で、2022年に大麻の強要や窃盗被害があったとして、元部員らが日大に調査の徹底などを求めた。
元部員1人と保護者3人が30日に東京都内で記者会見を開いた。元部員は「友人が大麻を強要された」「ジャージーがなくなり、インターネットで販売されていた」などと述べた。
日大ラグビー部を巡っては、20年1月に部員1人が大麻所持容疑で逮捕された。22年5月には部員間の暴行事件が起き、警視庁が今年7月、当時の部員2人を暴行容疑で書類送検している。
暴行問題などを受けて日大が設置した外部調査委員会は、今年1月に公表した報告書で、大麻を吸った者がいるとの情報が複数の部員から寄せられたが、吸っている現場の目撃情報は得られなかったとした。
日大広報部は読売新聞の取材に「当事者の多くが卒業し、客観的証拠が見つかるはずもなく、(再調査は)非現実的だと考えている」との見解を文書で回答した。