長野県伊那市と栃木県那須塩原市で導入されたEVバス「e-JEST」。地方公共団体が目指す循環型社会の行方
ーー電気小型バス(e-JEST)を選択したきっかけは? e-JESTについては、国内での導入実績がない中で、導入することで話題になるとともに、那須塩原市の取り組み(2050 Sustainable Vision~環境戦略実行宣言~)について、広く皆様に知っていただくきっかけになると思い導入しました。 ■EVバス導入への期待感と将来の展望 ーー「eゆ~バス」の台数を増やす計画はあるか? 今回購入したe-JESTの実績等を勘案して、増車について検討していきたいと考えています。
ーー「eゆ~バス」としてのe-JESTに、どんな活躍を期待しているか? 市内を走行することで、市民の2050 Sustainable Vision~環境戦略実行宣言~に対する意識の向上や、長期的な燃料コストの削減を期待しています。 ーー「eゆ~バス」に充電される電力は再エネ由来のグリーン電力か? 現時点、通常の電力会社から供給を受けているものです。 ーー電気小型バス(e-JEST)導入でもっとも伝えたいメッセージは?
2024年も非常に暑い夏となりました。地球温暖化対策の重要性は今後、一層高まってきます。e-JESTの導入を含め、那須塩原市では環境施策に注力していきますので、応援をよろしくお願いします。 今回、伊那市、そして那須塩原市がEVバスであるe-JESTを市内循環バスとして導入した。いずれもCO2削減、循環型社会の実現に向けた具体策であるとして捉えつつ、EVバスに市民の皆さんが乗車することにも大きな期待が寄せられていることがわかった。
スローガンや宣言でCO2削減などを声高に叫んだだけでは、やはり自分ごととして捉えにくい。よって市民の足をEVバス化することで電動化社会を市民一人ひとりが身近に感じやすくなる。そう考えると、地方公共団体が積極的にEVバスを導入する意義と意味はわかりやすい。 一方で、既存の移動体である内燃機関車両との共存も地域によっては不可欠だ。極寒地では実質的な走行可能距離の低下がどんなBEVであっても物理的に避けられないからだ。