長野県伊那市と栃木県那須塩原市で導入されたEVバス「e-JEST」。地方公共団体が目指す循環型社会の行方
■那須塩原市のEVバス導入について では那須塩原市において、市内循環バスはどのような目的で活用されるのか。またEVバスの運用面はどう考えているのだろうか。市の担当者に一問一答形式で状況を伺った。 ーーバスを用いた「ゆ~バス」、乗用タクシーを用いた「ゆ~タク」はいつから、どんな目的で導入されたのか? ゆ~バスは、2007(平成19)年10月から従来の市営バスに代わり運行を開始しました。一方、ゆ~タクは2013(平成25)年10月から導入された予約ワゴンバスを、2018(平成30)年10月に車両をワゴンバスからタクシー車両に変更して、ゆ~タクとして運行しています。いずれも市民の生活の足として利用することを目的に導入しています。
ーー「ゆ~バス」と「ゆ~タク」には、それぞれどんな特徴があるのか? ゆ~バスは定時定路線で運行しています。ゆ~タクについては予約があった際に運行するスタイル(運行形態は区域運行で乗合バス)です。ゆ~バス、ゆ~タクはいずれも停留所から停留所の移動に利用できます。 ーー導入から現在まで「ゆ~バス」利用者数の推移は? 導入から利用者は増加傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により利用者数は一時低迷しました。2023(令和5)年度には、利用者数がコロナ禍以前の9割程度まで回復しており、それを踏まえると2024(令和6)年度はコロナ禍以前と同等の利用者数になると想定しています。
ーー「ゆ~バス」に対し市民からどんな要望があるか? 他市町や各事業者の運行する、地域バスや路線バスとの接続(アクセス)の改善や、運行本数の増便についての要望があります。 ーー観光ルートを走行する「ゆ~バス」は? ゆ~バスの塩原・上三依線については、塩原温泉街を循環する路線となっています。 ーー「eゆ~バス」は、既存の「ゆ~バス」1台との入れ替えか? はい、そのとおりです。入れ替えになります。なお、既存のゆ~バスについては予備車として保管します。