マイナ保険証への移行と健康保険証の廃止について45%が「反対」賛成はわずか13.3%
数字12桁の個人番号が記載され、身分証明書にもなるマイナンバーカード。健康保険証や公金受取口座番号などと紐づけて自治体サービスも受けられるが、あなたは活用しているだろうか。2024年12月には健康保険証が廃止され、マイナンバーカードの保険証利用が基本になるといわれているが、世間一般の人はどのように感じているのだろうか。今回は、マイナ保険証に関する調査内容を紹介しよう。 【画像でわかる】証明写真は「スピード写真機」ではなくスマホの自撮りがもう当たり前かも?
マイナンバーカード所有者のうち約2割が健康保険証としても利用
ビースタイル ホールディングスは2024年7月25日~8月1日、ビースタイル スマートキャリア登録者もしくは求人サイト「しゅふJOB」登録者の420人を対象にマイナ保険証に関する調査を実施した。 マイナンバーカードの保有について、約8割が「持っている(79.0%)」と回答。平成28年1月1日から発行されはじめたマイナンバーカードだが、申請した人がポイントを貰える「マイナポイントキャンペーン」などを経て、今は多くの人の手に渡っていることが分かった。 また、「あなたはマイナンバーカードを健康保険証として利用していますか」と質問すると、「利用している(19.8%)」と回答した人は約2割。「利用していないが、今後利用したい(17.9%)」と前向きに利用を検討している人も約2割と判明した。一方で、「利用しておらず、今後も利用しない(23.8%)」と回答した人は2割を超え、「利用しておらず、今後利用するか未定(38.6%)」と回答した人は約4割という結果になった。マイナンバーカードと健康保険証を紐づけることのメリットが伝わっておらず、紐づけることへの不安から、利用が進んでいない様子が伺える。
5割近くが健康保険証廃止に対して「反対」と回答
マイナンバーカードを健康保険証として利用している人が約2割しかいないことが分かったが、今後利用は増えるのだろうか。2024年12月2日から現行の健康保険証は廃止され、マイナンバーカードを基本とする仕組みへ移行するが、そのことについてどう思っているのだろうか。質問に対し、「反対(45.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「どちらともいえない(41.7%)」だった。「賛成(13.3%)」と回答した人は2割にも満たないことが判明した。 反対する理由を尋ねると、「偽造や情報漏洩などきちんと管理して欲しい」「とにかく漏洩が心配。なんでも紐づけられてしまうのが怖い」といったコメントが見られた。どこでどんな情報漏洩トラブルに遭うか分からない昨今だからこそ、マイナンバーカードを通して健康に関する個人情報、公金受取口座情報などの漏洩を心配する声が絶えないのだろう。 また、「どちらともいえない」と回答した割合も高く、紐づけによるメリット・デメリットの理解を促すことが必要だろう。健康保険証の廃止とマイナンバーカードへの移行が決まっている以上、政府には心配を払拭するような取り組みを期待したいものだ。 出典元:【しゅふJOB総研】
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