トライクに必要な免許は二輪or自動車? ヘルメットは不要? 交通ルールや維持費はクルマ/バイクと違う?【元警察官が解説】
運転するうえでの交通ルールはほぼオートバイと一緒
ナンバープレートを取得できるトライクであれば、もちろん公道走行可能です。一般道はもちろん、50cc超であれば、高速道路も走れます。これは道路運送車両法上、50cc超~250cc以下のエンジンを搭載していれば、「側車付軽二輪」いわゆるサイドカー扱いとなるため。125ccでもOKというのは、うれしいですね。 参考までに、道路運送車両法上におけるトライクの分類を下記に掲載しておきます。 ・50cc以下:原動機付自転車 ・50cc超~250cc以下:側車付軽二輪 ・250cc超:側車付オートバイ ただし、高速道路で許される最高速度は時速80km/hまで。クルマやオートバイと比べると、若干遅いということは覚えておきたいところです。また、いくら50cc超であればトライクで高速走行できるとはいえ、道路交通法第23条で定められている、最低速度50km/h以上のスピードを出せることも必須。125cc未満だと厳しい場合もあるので、一般道で最高速度を確認しておきましょう。 高速道路の料金は、道路運送車両法の区分をベースにしているため、オートバイと同じ扱いです。ちなみに1999年に道路運送車両法が改正されるまでは、トライクは三輪幌型自動車という、クルマと同じ扱いでした。2024年11月現在では、新車登録したり、ナンバープレートを取り直す分には、側車付軽二輪/側車付オートバイ扱いになるので、あまり気にしなくても大丈夫です。
トライクの維持費はオートバイに近い
自動車税は、道路運送車両法の区分に基づくため、排気量によって変わるオートバイと一緒。税額は2000~6000円程度となっており、クルマよりも安くなっています。重量税、自賠責保険は、もちろん排気量に関係なく必要です。 車検については、前述した道路運送車両法に準拠します。そのため、250cc超であれば車検が必須になります。また任意保険も、排気量相当のオートバイと同じプランに加入できるので、クルマよりは若干安価にしやすいです。